中国企業がボストンの地下鉄車両を受注・・・ワシントンやNYへの売り込みも視野

 中国における鉄道車両や関連設備製造大手の中国北方機車車輌工業集団公司(中国北車)は26日、同社の米国法人である北車(米国)が2014年10月23日、米マサチューセッツ湾交通局と、ボストン市内を走る地下鉄車両284台を売却する契約を結んだと発表した。金額は人民元換算で41億1800万元(約778億6600万円)という。  マサチューセッツ湾交通局は、ボストンを中心に、米マサチューセッツ州で地下鉄、近郊列車、路線バス、マサチューセッツ湾フェリーなどの交通機関を運営する公営事業体だ。  北車(米国)が製造する地下鉄車両は、レッドラインと呼ばれるボストン市北西郊外のエールワイフ駅と、南郊外のマッタパン駅・南東郊外のブレインツリー駅を結ぶ路線と、オレンジラインと呼ばれる、北郊外のオーク・グロブ駅と南郊外のフォレスト・ヒルズ駅を結ぶ地下鉄路線を走る。  車両について「時速102キロメートルで営業運転」、「定期的に補修を行うとの前提のもとで、年間12万9000キロメートルの走行が可能。30年に渡る使用が可能」などの条件が盛り込まれている。安全性や信頼性などでは米国の基準を適用する。  中国北車は、米国国内で「軌道交通研究開発基地」を設立する考えだ。米国人作業員の養成を行い、生産の現地化を進める。同基地建設により、ワシントンやニューヨークという重要都市を含め、多くの地域で販売実績を獲得したい考えだ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国の中国北方機車車輌工業集団公司(中国北車)は26日、マサチューセッツ湾交通局と、ボストン市内を走る地下鉄車両284台を売却する契約を結んだと発表した。金額は人民元換算で41億1800万元(約778億1200万円)という。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-28 13:30