インド経済の潜在力・・・「最終的に中国経済を追い越す」=印メディア

中国メディアの環球網は29日、インド紙「ミント」がこのほど、中国経済の減速は一時的なものにとどまらず、最終的にインド経済は中国経済を追い越すと報じたことを伝えた。
記事は、中国とインドの経済成長をめぐる競争は1940年代から始まったとし、当時のインドは民主主義を採用したと紹介。一方の中国は共産主義に舵を切ったと伝え、政治的な主張は異なったとしても、中国とインドは人口の規模から見て世界経済をリードする潜在能力はあると論じた。
続けて、2013年の中国の一人あたりGDPがインドの4.5倍に達したことを指摘する一方、世界銀行はインドの経済成長率は17年に中国を上回ると予測していることを紹介した。さらに、中国政府の財政支出が減少するにつれ、経済成長率も14年の7.4%から17年には6.9%まで低下する可能性があると論じた。
また記事は、英紙フィナンシャル・タイムズの経済論説委員マーティン・ウルフ氏が「中印の急速な経済成長が収束するまで20年は必要」と見ていることを紹介し、「人口とイノベーション能力が成長収束後の重要な要素になる」と指摘。
記事は、インドは今なお人口の増加が続いている一方で、中国はすでに人口が減少していること、イノベーション能力においても知的財産の保護をめぐる環境が中国よりも整っていることを指摘し、インド経済のほうが長期的に見た場合は有利と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は29日、インド紙「ミント」がこのほど、インド経済は最終的に中国経済を追い越すと報じたことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-29 14:15