「産業用ロボット市場」で世界最大の中国・・・悩みのタネは「技術力」=中国メディア

中国メディアの中国経済網は27日、ロボット産業は中国にとって重要な成長産業だとし、産業用ロボット市場では中国が世界最大の市場になったとする一方、中国メーカーのロボットには競争力がなく、技術水準も極めて低いと論じる記事を掲載した。
記事は、2013年における中国の産業用ロボット販売数が3万7000台に達し、世界全体の20.67%を占めたことを紹介、「日本を抜いて世界最大の産業用ロボット市場になった」と胸を張った。
一方、ロボット産業における中国メーカーの技術力は「低水準、良くても中程度」にとどまるのが現状だとし、中国電子科技集団公司の第21研究所の施進浩氏の話として「中国メーカーのロボットは付加価値が低く、また13年に中国で販売された3万7000台のロボットのうち、国産ロボットは9500台に過ぎない」と論じた。
さらに、付加価値の高いロボットは海外メーカーに市場の大部分を押さえられているとし、「中国はロボット関連の特許数は多いものの、その大半は大学や研究機関によるもので、特許を製品に活かすことができていない」と論じた。
また施進浩氏がロボット産業の発展モデルには、「ロボット専業メーカーとエンジニア集団が協業する日本式の発展モデル」のほか、「1つの企業がロボット本体からシステムまで手がける欧州式の発展モデル」、さらに「ロボットメーカーではない企業がシステムを中心に手がける米国式の発展モデル」に大別できると主張したうえで、世界でも産業チェーンがもっとも整備された国である中国は日本式の発展モデルを採用すべきだと主張したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国経済網は27日、ロボット産業は中国にとって重要な成長産業だとし、産業用ロボット市場では中国が世界最大の市場になったとする一方、中国メーカーのロボットは競争力がなく、技術水準も極めて低いと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-29 15:15