「自動車選び」に偏見を持つな・・・購入に値する「日系車」はこれだ!=中国メディア

 中国メディアの汽車投訴網は29日、日本の自動車メーカーは2014年、中国市場で販売台数を伸ばしたとしつつも、伸び幅は全体的に小さく、乗用車市場の9.89%増を大きく下回る5.61%にとどまったと伝える一方、日系車にも良い車が存在すると論じる記事を掲載した。タカタ製エアバッグ搭載車の事故により、中国でも「日本企業の自動車」が注目されているなか、記事は中国人消費者は日系車に対してあまり良いイメージを抱いていないため、「良い車までもが軽視される傾向にある」と指摘する一方、マツダ・アテンザやトヨタ・カローラ、レクサス・ES300h、ホンダ・ジェイド(JADE)、ホンダ・スピリア(SPIRIOR)を挙げ、購入に値する良い車であると主張した。  まずアテンザについて、「多くの中国人は自動車を購入するうえで、第一に安全性、第二に快適性、第三にインテリアと外観を見るが、アテンザはこの3点すべてにおいて非常に出来の良い車」と評価。さらに、安全性能や燃費が良くても、日系車ということで多くの中国人消費者に敬遠されているのが現実と主張した。  続けて、カローラについて「中国での2014年における販売台数は17万台だったが、米国の約34万台に比べて少ない」とし、中国が世界最大の自動車市場でありながら、米国で人気が高いカローラの販売台数が中国では少なすぎるとの見方を示した。  さらに、カローラの累計販売台数が4000万台を超えていることは「消費者がそれだけカローラを評価していることを意味する」とし、カローラのコストパフォーマンスや快適な乗り心地こそ評価の根底にある強みだと論じた。  また、レクサス・ES300hについて「高級車ブランドとしてレクサスが中国市場に参入してから時間は短いが、米国ではBMW、ベンツに次いで人気の高いブランド」と指摘。ES300hは広々とした車内空間とハイブリッド仕様による燃費の良さ、アフターサービスの充実さなどがES300hの強みだと紹介した。  そのほか記事は、ホンダ・ジェイド、ホンダ・スピリアについてもコストパフォーマンスの高い、評価できる自動車であると指摘したうえで、多くの中国人は日系車を“鋼板の薄い安全性に劣る車”と誤認していると指摘。一方で、愛国心や反日といった主観的な要素を取り除いて日系車を評価すれば、日系車のなかにはコストパフォーマンスが高い良い車が多くあると伝え、偏見で日系車の良さを見落とすべきではないと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの汽車投訴網は29日、日系車にも良い車が存在すると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-30 13:15