韓国経済は「日本経済を反面教師にしなければ」とＫＤＩ院長＝韓国メディア

　複数の韓国メディアは２９日、ソウル特別市瑞草区にあるサムスングループ本社で行われた、サムスングループの副会長や各系列会社の社長などが集まる“社長団協議会”の会合で韓国開発研究院（ＫＤＩ）のキム・ジュンギョン院長が「韓国経済は日本に沿って行ったら未来はない」というタイトルで、講話を行ったと伝えた。 　 記事は、キム院長が「韓国経済が日本に沿って行ったら未来はない」と警告し、韓国経済について「むしろ日本経済を反面教師にしなければならない」と主張したと報じた。 　キム院長は日本政府が２０００年台初頭に景気回復を目的とした膨大な財政出動したことについて言及。その結果、日本の政府債務について「国民総生産（ＧＤＰ）の２５０％まで上昇した」と指摘した。 　続けて韓国の中央銀行に対して「柔軟な金融政策を持っていなければならない」とし、「“労働市場の柔軟化”を向上させ、韓国社会の適応力を引き上げるべきだ」と述べ、「物価は中央銀行、金融委員会、金融監督院でリスク管理し、対処しなければならない」と付け加えた。 　記事は最後に、キム院長が「日本の二の舞を演じるようなことになれば、韓国では日本より急激な住宅価格の下落に直面し、韓国経済に多大な影響を与えるだろう」とし、「これを避けるには、外国からの移民を受け入れるなど果敢な開放政策を展開しなければならない」と助言したことを報じた。（編集担当： 李樹香）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）