メキシコ高速鉄道建設、計画の「無期限延期」を発表=中国メディア

 昨年11月に中国企業などが一旦受注したものの、すぐに契約が取り消されたメキシコ国内の高速鉄道建設プロジェクトについて、同国政府が1月30日に「無期限延期」を発表した。中国メディア・新華網が1月31日報じた。  記事は、同国公信用・財務省(SCHP)が1月30日に公式サイト上で「国際原油価格の低迷、米国の利率上昇見込みという背景から、公共管理支出を調整し、予算状況を改善する」と発表したことを紹介。公共管理の支出を約1243億メキシコペソ(約9725億円)減らすなかで、半島間旅客鉄道プロジェクトの停止とともに、メキシコシティからケレタロを結ぶ高速鉄道プロジェクトの無期限延期を含む約181億メキシコペソ(約1416億円)の投資プロジェクトの延期・中止が盛り込まれたと伝えた。  一方、メキシコシティの新空港建設プロジェクト、連邦高速道路や農村道路などといったほかのプロジェクトは延期や中止の対象とならなかったとした。  記事は、メキシコシティ―ケレタロ間を結ぶ高速鉄道について、同国およびアメリカ地域において初の時速300キロ級高速鉄道になる予定だったことを紹介。この全長210キロメートルの建設プロジェクトは昨年11月3日に一度中国企業を中心とする企業連合とメキシコ政府との間で契約が結ばれたが、「すぐに受注合意の解除が発表され、再度入札が行われることになった」とした。  そして、今年1月14日にメキシコ通信運輸省(SCT)が新たな入札にかんする情報を発表したものの、同28日に同省が「各界からより多くの提案を集めて入札情報を充実させる」との理由から、29日に予定されていた正式な入札情報の発表を延期していたことを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C) Moreno Novello/123RF.COM)
メキシコ国内の高速鉄道建設プロジェクトについて、同国政府が1月30日に「無期限延期」を発表した。中国メディア・新華網が1月31日報じた。(イメージ写真提供:(C) Moreno Novello/123RF.COM)
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2015-02-02 10:15