中国全省の4分の1が「1万ドル倶楽部に」・・・「マレーシア並以上」の地域人口が3.6億人を突破

 中国で、広東省と福建省が2014年、人口1人当たりの域内総生産が1万米ドル(約117万円)を超えたことが確実になった。中国の31省(中央直轄市と民族自治区を含む)の約4分の1の8地区で、人口1人当たりの国内総生産(GDP)が1万ドルを超えた。1人当たりGDPが1万ドルをやや超えた国としては、トルコ、メキシコ、マレーシアなどがある。  中国各地の地方政府は1月末までに、GDPなどを含む14年における主な経済指標を発表した。人口については発表がない場合もあるが、13年末の数値をもとに計算すると、広東省と福建省が新たに、1人当たりGDPにおける“1万ドル倶楽部に入会”したことは確実だ。  1人当たりGDPが最も多かったのは天津市で、概算値は1万7400ドル。以下、北京市(約1万6300ドル)、上海市(約1万5700ドル)、江蘇省(1万3100ドル)、浙江省(1万1700ドル)、内モンゴル自治区(1万1400ドル)、広東省(1万200ドル)、福建省(1万200ドル)と考えられる。  内モンゴル自治区以外は、いずれも東部沿海地区である特徴がある。内モンゴルは鉱工業が比較的発達しており、一方で人口が少ないという特徴がある。広東省は中国でもGDPがトップという状態が続いていたが、人口も1億人以上と上位にあるため、1人当たりのGDPが1万ドルを超えるのが遅れた。  北京市や上海市の1人当たりGDPはウルグアイの約1万6000ドルに匹敵。江蘇省は反たりの約1万3000ドル台に近い。1万-1万1000ドル台の国としては、ブラジル、トルコ、メキシコ、マレーシアなどがある。  中国で1人当たりGDPが1万ドルを超えた地域の人口合計は3億6000万人を突破した。  2013年における1人当たりGDPが最も多かった国はルクセンブルグで約11万2000ドル。日本は3万8644ドルで世界では20位程度。2012年ごろまでは10台前半だったが、円安のためにドル換算では後退した。  香港の1人当たりGDPは、日本とほぼ同じ。台湾は2万ドル程度。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国で、広東省と福建省が2014年、人口1人当たりの域内総生産が1万米ドル(約117万円)を超えたことが確実になった。中国の31省(中央直轄市と民族自治区を含む)の約4分の1の8地区で、人口1人当たりの国内総生産(GDP)が1万ドルを超えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-02 10:30