戸上電、第３四半期は２ケタ増収増益、通期業績予想や配当予想を上方修正

　戸上電機製作所 <6643> が２日引け後、１５年３月期第３四半期の決算を発表し、同時に通期業績および配当予想を上方修正した。 　第３四半期の売上高は前年同期比１３．３％増の１５４億９３００万円、営業利益は同８８．８％増の１７億９５００万円、純利益は同５３．６％増の１３億７４００万円だった。売上高が堅調に推移したことで操業度が向上した。電力会社向け配電自動車用子局は新製品投入の効果が継続。波及事故防止機器はリニューアル需要や太陽光発電連携用が好調で、電力会社向け配電用自動開閉機も新エネルギー関連の需要や次世代配電網構築の動きにけん引されて売上が伸びた。 　足元の業績を踏まえ、通期業績予想は売上高を１９９億円から２１０億円（前期比１０．８％増）、営業利益を１７億円から２４億円（同８９．９％増）、純利益を１１億５０００万円から１７億円（同７７．８％増）に引き上げた。 　また、期末配当も従来予想の４円から１２円に増額した。年間では１６円（前期は８円）になる。普通配当を４円から６円に上積みし、創立９０周年の記念配当６円を加えた。 　戸上電の２日終値は１９円高の４２４円。（編集担当：宮川子平）