トビラが2つ付いた「男女共用トイレ」 ドイツで「デザイン賞」獲得・・・台湾の学生が考案=中国メディア

 観光地やデパート、イベント会場など人の多い場所では、トイレの混雑がしばしば問題となる。とくに男子トイレに比べて女子トイレはどうしても回転率が低くなり、長蛇の列ができることもしばしばだ。そんな問題を解決すべく台湾の学生が考案した“トイレシステム”が、中国のネット上で話題を集めた。  中国メディア・人民日報が運営する中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で1月30日、「男女共用のトイレ、ドイツのデザイン大賞を受賞」というタイトルで、台湾の学生が考案したトイレを紹介した。記事によると、このシステムは通常使用率が低めな男子トイレの便座を女子トイレとの中間部分に設置、女子トイレ側にも扉を付けることで男女共用にするというものだ。もちろん、どちらかの扉が開く、あるいは施錠されると逆側からは入れないようになっているとのことで、このアイデアは昨年ドイツのあるデザイン大賞を獲得したそうだ。このニュースはほかの中国国内メディアも伝えており、2月1日付の温州日報はその仕組みについてイラスト付きで紹介している。  この記事を読んだ中国ネットユーザーからは、アイデアを賞賛する一方で、「ドアが壊れてしまったらどうするんだ。中国のトイレはドアが壊れているものが多いのに」、「みんな女性に占領されることになりそう」、「両方で並んでいた場合、次の使用権はどっちにあるんだ」などといった問題を指摘する声が数多く寄せられた。また、女性ユーザーからは「女子トイレから入って男子トイレのほうに出てしまったら恥ずかしすぎる」、「知らない男性と同じ便座に座るのは……しかも温もっていたりしたら……」という意見も出た。  ユーザーから寄せられたさまざまな意見を見ると、この学生のアイデアがすぐに実用化されるのは難しそうだ。だた、とくに女性にとっては切実な問題を解決するうえでの貴重なアイデアであることは間違いない。このアイデアをベースにさらに工夫を重ねて、「トイレの扉が壊れていることの多い中国」でも実用に耐えうる男女兼用トイレができることを望みたい。(編集担当:近間由保)(写真は温州日報の1日付報道の画面キャプチャ)
人の多い場所では、トイレの混雑がしばしば問題となる。とそんな問題を解決すべく台湾の学生が考案したトイレシステムが、中国のネット上で話題を集めた。(写真は温州日報の1日付報道の画面キャプチャ)
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2015-02-02 17:30