「至極」を追求する日本人・・・「中国の観光業は学ぶべき」と有識者=中国メディア

中国旅遊研究院院長の戴斌は1月26日、2015年中国旅行会議において、「もう中国人観光客がわざわざ日本に行って便座を買わない」で済むよう中国の観光業を発展させるよう提起した。中国メディア・中国網が1月29日報じた。
記事は、1980年代初頭にスタートして35年の時間が経過した中国観光業の発展状況について戴氏が、「日本に比べてスタートが遅れたものの、35年の時間で先進国における100年間の発展を遂げた」と評し、万里の長城、黄山、ジャイアントパンダなど、中国には世界的に有名な歴史文化資源、自然資源が豊富にあると語ったことを伝えた。
戴氏は、中国の観光業が「単一な資源の競争から、国全体の実力の競争へと向かいつつある」としたうえで、「中国人が日本に便座を買いに行く」という話が近ごろ話題になっていることを紹介。「なぜ中国人が日本でたくさんの日用品を買って帰るのか。それは日本製品には“匠(たくみ)の気質”が多分に備わっているという考え方と関係がある」と論じた。
そして、「日本人は物事1つ1つに対して非常な精緻さを求める」として軽井沢のホテル「星のや」を挙げた。庭園の植物を配置するために1年の時間をかけて植物の生態を把握するという園芸師の仕事に対してとくに印象を覚えたとした。
記事は「高い品質を生み出すには“時間をかける必要がある”ということは否定できない」としたうえで、戴氏が「われわれには資源も市場もあるが、製品とサービスが不足している」と語ったことを紹介。サービスと製品の品質を極致まで持って行こうとする日本人の精神は「中国の観光業が学ぶべき必要のある点だ」と締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国旅遊研究院院長の戴斌は1月26日、中国の観光業を発展させるよう提起した。中国メディア・中国網が1月29日報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-03 11:15