サンリオが男性向け企画第2弾、未知で神秘な深海生物をモチーフに男児向け「Shinkaizoku」を発表

 サンリオは2015年2月2日、男性向けプロジェクト第2弾として、男児向けキャラクター「Shinkaizoku(シンカイゾク)」のマーケティング戦略を発表した。「Shinkaizoku」は、ダイオウイカやダイオウグソクムシなど近年注目を集める深海魚をモチーフに、小学校低学年の男児に向けて開発した新キャラクターで、男児の収集・知的好奇心をくすぐる多くのキャラクターを起点にして知的エンタテインメントブランドをめざす。(写真は、Shinkaizokuのキャラクターの一部(C)2014,2015 SANRIO CO,LTD)  サンリオは、これまで「ハローキティ」や「マイメロディ」といった女性に向けたキャラクターを多く抱えてきた。今後は、男性にもキャラクターに親しみを持ってもらおうと、昨年9月には男性に向けた新しいハローキティのデザインを提案するプロジェクト「HELLO KITTY MEN」を始動。今年2月2日から東京・渋谷の「ルミネマン渋谷」で初の商品販売を開始した。2月22日まで、館内外の装飾を「HELLO KITTY MEN」でジャックして、バレンタインデーのギフトシーズンに向けたキャンペーンを展開している。  「Shinkaizoku」は、この「HELLO KITTY MEN」が大人の男性向けプロジェクトであるのに対し、男児を対象として企画。「社内のママデザイナーやプランナーに呼びかけて新キャラクターのプレゼン大会を実施。アニメキャラクターと差別化を図り、教養性を取り入れたキャラクターとして、深海生物をモチーフにしたキャラクターを開発した」という。  未知で神秘的な場所にいる深海魚のリアルな面白さに興味を持ってもらえるよう、デザインが面白いだけのキャラクターにとどまらず、世界観・ストーリー性のある展開をめざし、グッズだけではなく、教材や水族館とタイアップした企画などを多角的に展開していく。  当初のキャラクターは約20種。水族館で人気の「メンダコ」、「ラブカ」、「ダイオウグソクムシ」など、リアルな姿をベースに子どもの好奇心を引き出すようにキャラクター化。3月11日に、サンリオ直営店や百貨店のサンリオコーナーで「スナップタオル」や「ビニールバスケットバッグ」など5商品を発売する。また、6月から本格展開するオリジナル商品には、Shinkaizokuキャラクターのコレクションカードを添付。カード表面にはキャラクターの絵と説明。裏面には実物の写真とともに、生息域や大きさなど生物情報を記載する。  コレクションカードの制作では、深海生物に詳しい沼津港深海水族館やJAMSTEC(海洋研究開発機構)の協力を得ながらコンテンツを拡充。「現在確認されている深海生物は2000種~3000種といわれ、コレクションのカード種も増やしていきたい」としている。  また、ゲームアプリ(無料)を6月に投入。アプリでは、潜水調査船で海に潜って、シンカイゾクをゲットすると、「マイ水族館」で鑑賞することができるという内容で、ゲットしたシンカイゾクは図鑑に記録され、アプリでもコレクションを増やすことができる。  さらに、学習誌とのタイアップ、図鑑とタイアップ、スタンプラリーの実施、夏休みの自由研究での大手ポータルサイトとのタイアップなど、さまざまな機会を捉えて「Shinkaizoku」の認知拡大を図る。  サンリオでは、「Shinkaizoku」を主軸とし、男児向け市場において3年間で80億円規模の売上をめざすとしている。(編集担当:風間浩)
サンリオは2015年2月2日、男性向けプロジェクト第2弾として、男児向けキャラクター「Shinkaizoku(シンカイゾク)」のマーケティング戦略を発表した。(写真は、Shinkaizokuのキャラクターの一部(C)2014,2015 SANRIO CO,LTD)
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2015-02-03 16:30