中国経済、今度こそ本当にバブル崩壊か?=為替王

 中国はバブル経済が崩壊するといわれて久しいですが、そろそろ本当に危ないかもしれません。中国を代表する株価指数(中国上海株価指数)は、リーマンショック後に景気回復してからは、2000の大台を下回ったのは2度。2012年末と2013年夏。当時いずれも「中国バブル崩壊か?」と騒がれながら、米国を中心とした世界的な株高や景気回復期待に助けられ、中国株も反発しました。ただ注目すべきは、過去の反発局面は、回を追うごとに反発の度合いが小さく弱いものになっています。チャート分析用語でいうところの「上値を切り下げている」状態で、「下落トレンド」の見本のような形状となっています。  リーマンショックからのいち早い回復でもてはやされた中国経済ですが、最近は史上最高値を更新する米国株やドイツ株などと対照的に、株安トレンドから抜け出すことができていません。そして今月、3度目となる株価指数2000の大台割れ。ここまで株価が下がると、これからバブルが崩壊するかどうかというよりは、すでに中国の経済・金融市場の一部または大部分が厳しい状況に直面している可能性があることを認識しておきたいです。(執筆者:為替王)
中国はバブル経済が崩壊するといわれて久しいですが、そろそろ本当に危ないかもしれません。
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2014-01-24 09:00