メディアスホールディングスはボックス上放れの動き、調整一巡して昨年4月高値を目指す

  医療機器販売のメディアスホールディングス <3154> (JQS)の株価はボックス展開から上放れの動きを強めている。調整が一巡して昨年4月高値を目指す展開だろう。   医療機器・医療材料の販売・メンテナンス事業を主力として、介護・福祉機器の販売・レンタル事業も展開している。医療機関への医療機器・医療材料の販売にとどまらず、業務支援ソフトウェアやデータベースなど複合的サービスを提供している。   手術室業務支援ソフトウェア「サージレーン」は、効率の良い病院手術室運営を提案して機器・備品売上の拡大に繋げるもので、12年12月のリリース後13年7月時点での導入施設数が大病院を中心に8施設となった。医療材料データベース・医療材料分析サービス「メッカル」は、医療材料価格の最適化を支援するツールで78施設に導入済みだ。   首都圏エリアでの営業強化に加えて、M&Aも活用して営業エリアを拡大している。13年7月に秋田県秋田市の秋田医科器械店を完全子会社化し、13年11月には福島県郡山市のジオットを完全子会社化する基本合意書を締結(株式取得は14年7月上旬予定)した。また13年11月には、鴻池運輸 <9025> とのインドにおける医療データベース合弁会社が現地関連当局から設立認可を受けた。インドにおける新しい医療物流プラットフォームの構築を目指している。   今期(14年6月期)の連結業績見通しについては売上高が前期比6.3%増の1425億円、営業利益が同3.8%増の14億10百万円、経常利益が同1.8%増の17億50百万円、純利益が同6.0%増の9億50百万円としている。放射線機器や内視鏡等診断機器の備品販売が好調であり、首都圏エリアでの営業強化、秋田医科器械店の新規連結なども寄与する。   株価の動きを見ると、昨年7月以降は概ね2400円~2900円近辺でのボックス展開が続いていたが、足元では1月20日に3010円まで上伸する場面があり、水準を切り上げてボックスレンジ上放れの動きを強めている。調整が一巡して出直り態勢のようだ。   1月23日の終値2925円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS333円68銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間80円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2269円97銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると、13週移動平均線が上向きに転じてサポートラインとして機能し始めた。ボックスレンジ上放れて昨年4月高値3915円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
医療機器販売のメディアスホールディングス<3154>(JQS)の株価はボックス展開から上放れの動きを強めている。調整が一巡して昨年4月高値を目指す展開だろう。
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2014-01-24 09:15