日経平均は89円安スタート、外部懸念材料や大幅高の反動で売り先行

 5日の日経平均株価は前日比89円53銭安の1万7589円21銭で寄り付いた。原油価格が1バレル=50ドルを再び割り込んだことや、ECB(欧州中央銀行)によるギリシャ国債の担保措置撤回を懸念材料に売り優勢でスタート。きのう大幅高となった反動も出やすい。きょうは午後に30年物国債の入札を控えており、前回の10年物国債入札が相場の波乱要因となっただけに警戒感も漂う。一方で、テクニカル的には一目均衡表の雲の上へ抜けていることから、底堅さも意識される水準。  個別では、通期純利益予想がトントンとなる見通しのGMOペパボ <3633> や、第1四半期は減収減益となった日本マイクロニクス <6871> などが売り優勢。通期営業損益を赤字としたJXホールディングス <5020> や、外資系証券が投資判断を引き下げたキヤノン <7751> も安い。原油価格の下落を嫌気した国際石油開発帝石 <1605> も売られている。  半面、デバイス分野など好調で営業黒字転換を見込むソニー <6758> や、第3四半期は純利益が約倍増したスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> などが上昇。通期業績・配当予想を上方修正したエムティーアイ <9438> や、15年9月末で飲料製品事業から撤退するJT <2914> も買われている。(編集担当:松浦直角)
5日の日経平均株価は前日比89円53銭安の1万7589円21銭で寄り付いた。
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2015-02-05 09:00