【今日のドル円】市場の焦点は明日の米雇用統計へ、やや不安も

 昨日のNY市場終盤に、欧州中銀(ECB)がギリシャ国債の担保受入を停止する方針を示した事から株価や長期金利が反落するなど、リスク回避的なムードが広がったためドル/円は117.00円台まで弱含む場面があった。  もっとも、ECBは同時にギリシャ中銀を通じた国内銀向け緊急流動性支援枠(ELA)の承認を更新しており(この枠組みを通じてギリシャ中銀が国内銀行に資金を供給する事になる)、大きな問題に発展する可能性は低い。あくまでも市場の焦点は明日の米1月雇用統計であり、ギリシャ問題の混迷からドル/円が大崩れする公算も小さいと見る。  ただ、昨日発表された米1月ADP全国雇用者数が小幅とはいえ予想を下回ったほか、米1月ISM非製造業景況指数の内訳要素である雇用指数が前月値を下回っており、雇用統計にもやや不安が残る。本日発表される米週次新規失業保険申請件数(22:30)が予想以上に増加(悪化)していれば、ドル売りが強まる事も考えられる。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
昨日のNY市場終盤に、欧州中銀(ECB)がギリシャ国債の担保受入を停止する方針を示した事から株価や長期金利が反落するなど、リスク回避的なムードが広がったためドル/円は117.00円台まで弱含む場面があった。
economic,gaitamedotcom,gaitame_todaydollars,fxExchange
2015-02-05 09:30