アーバネットコーポレーションは下値固め完了して出直りの動き、今期営業利益増額も刺激材料

  投資用マンションのアーバネットコーポレーション <3242> (JQS)の株価は、下値固めが完了して出直りの動きを強めている。今期(14年6月期)の営業利益増額修正も刺激材料となった。消費増税後の反動に対する警戒感もやや後退しており、強基調に転換して出直りの動きが本格化しそうだ。   東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。マンションに対する投資・購入マインドは旺盛であり、REITやファンドによる投資用マンションの購入も活発化している。日銀による異次元金融緩和や20年東京夏季五輪、さらに脱デフレに向けた流れが追い風となって投資用マンション市場は拡大基調だろう。   今期の業績(非連結)見通しについて1月16日に修正を発表した。第2四半期累計(7月~12月)の見通しについては、売上高を4億円増額、営業利益を1億45百万円増額、経常利益を1億35百万円増額、純利益を1億85百万円増額した。   通期の見通しについては、売上高が前回予想を据え置いて前期比41.0%増の100億円、営業利益が85百万円増額して同48.0%増の11億20百万円、経常利益が70百万円増額して同46.5%増の9億20百万円、純利益が65百万円減額して同1.2%減の7億15百万円とした。   13年11月竣工の3物件の戸別決済が前倒しに進んだことや、買取再販物件の最終利益率が想定を上回ったことで、第2四半期累計の売上高と利益を増額した。通期については、前倒し戸別決済が予想されるものの現時点では確定した数値を得る根拠に薄いとして売上高を据え置き、営業利益と経常利益については第2四半期累計で追加された利益を上乗せした。純利益については税効果会計による法人税等調整額の影響で減額となった。高額物件を中心に販売は好調であり、通期営業利益再増額の可能性があるだろう。   株価の動き(13年7月1日付で株式200分割)を見ると、調整局面が続いていたが、昨年11月と12月の安値圏260円近辺で下値固めが完了したようだ。足元では300円台を回復して出直り感を強めている。1月16日には業績見通し修正も刺激材料となって325円まで上伸する場面があった。足元は戻り一服の形だが300円近辺で堅調に推移している。好業績を見直す動きだろう。   1月23日の終値304円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS37円64銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は2.5%近辺、実績PBR(前期実績のBPS128円12銭で算出)は2.4倍近辺である。日足チャートで見ると戻りを押さえていた25日移動平均線を突破して上伸した。また週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線も突破した。強基調に転換して出直り本格化の流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
投資用マンションのアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)の株価は、下値固めが完了して出直りの動きを強めている。
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2014-01-24 09:30