豪州2万km走破、社長も参加して伝えたかった道との対話で生まれるトヨタのクルマづくり

世界の過酷な道の8割を網羅するといわれるオーストラリアの道を、レース参加経験のない41人のトヨタ従業員が72日間かけて約2万kmを走破した「豪州大陸走破プロジェクト」。この挑戦の様子が2015年1月30日にWebのスペシャルサイトで公開された。プロジェクトは、トヨタが昨年から取り組む「TOYOTA NEXT ONE」の一環。トヨタの永続的な「もっといいクルマづくり」に向け、過酷な道をトヨタのクルマで走破して、「クルマづくりセンサー」を磨く。オーストラリアでは豊田章男社長自らもハンドルを握り、「道が人を鍛える。人がクルマをつくる。」というメッセージを発信している。写真はトヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男氏。
「豪州大陸走破プロジェクト」は、メルボルンをスタートとゴールに大陸を一周した。2014年9月3日に始まり11月13日まで72日間をかけて、41名からなる3チームがリレーして、2万km超を無事に走破した。使用した車両はのべ13台(ランドクルーザー70/200、プラド、ハイラックス、86、カムリ、カローラ、プリウスなど)。
トヨタにとってオーストラリアは、1957年の「オーストラリア一周ラリー」に「クラウン」で参戦し、完走を果たした「トヨタのモータースポーツの原点」ともいえる場所。146kmにわたる世界一まっすぐな直線道路、水深60cmの川を渡る道、世界最大の砂丘、そして、内陸部の長距離オフロードなど、クルマにとって過酷な環境が続く。
Webに公開されているレポートには、様々に表情を変えるオーストラリアの道を走りながら、道路の様子、クルマの反応や状態について、意識を研ぎ澄ませて、何かを読み取ろうとするトヨタ従業員の姿がある。駐車するたびに、道路に手を当て、耳を付けて道路から何かを聞き取ろうとする。そして、オフロードでのパンク、ひび割れたフロント、微細な土埃でつまった部品などから、必要な改良のアイデアを拾い上げていく様子などが記録されている。
豊田社長は、自らもオーストラリアのコフスハーバーの未舗装道路でハンドルを握って得た思いとして「いいクルマづくりのためのセンサーは、クルマと語り合う時間を持たなければ生まれない。道を、その腕で、その肌で、その心で感じないと生まれないものだ」と綴っている。
「TOYOTA NEXT ONE」のスペシャルサイトは、トヨタのクルマづくりにかける思いが強烈に伝わってくる。そして、プロジェクトに参加するトヨタ従業員の、クルマが好きという思いにあふれている。この走破メンバーの豪州走破の体験は、現在30万人以上のグローバルトヨタ従業員に共有され、次のトヨタのアクションに活かされているという。
なお、スペシャルサイトでは、クルマに対する憧れやロマンなど情緒的価値を伝えるコンテンツである「THE WORLD IS ONE」のスペシャルムービーも公開されている。日本、オーストラリア、南アフリカの青年による3つの青春を、全て同時に進行させるという前代未聞のムービーで、「僕たちは、同じ道を走っている。」というメッセージを伝える。2月には、このムービーの予告編となるテレビCMもオンエアされる。(編集担当:風間浩)
世界の過酷な道の8割を網羅するといわれるオーストラリアの道を、レース参加経験のない41人のトヨタ従業員が72日間かけて約2万kmを走破した「豪州大陸走破プロジェクト」の様子がWebのスペシャルサイトで公開された。
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2015-02-05 12:45