ソーバルは直近安値から急反発して出直りの動き、好業績や高配当利回りに見直し余地、昨年7月高値を目指す

  ソフト開発技術者派遣のソーバル <2186> (JQS)の株価は、12月の直近安値から急反発して出直りの動きを強めている。好業績を評価する動きだろう。株主優待制度も考慮すれば高配当利回りにも見直し余地があり、強基調に転換して昨年7月高値を目指す動きが本格化しそうだ。   ソフト開発技術者分野のエンジニアリング事業(ソフトウェア・ハードウェアのエンジニア派遣および受託開発)、その他事業(RFID製品・システムの開発・販売など)を展開している。前期の顧客別構成比は、キヤノン <7751> グループ向けが約7割を占め、ソニー <6758> グループ向け、富士通 <6702> グループ向け、NTT <9432> グループ向けと続いている。優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。   12年9月にオムロン <6645> 向けを主力とするモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、M&Aも活用して顧客の多様化や業容拡大を進めている。景気回復を背景として製造業では技術者不足が深刻化しているため、エンジニア派遣需要は高水準に推移するだろう。   今期(14年2月期)の連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の67億円、営業利益が同7.2%増の4億90百万円、経常利益が同5.6%増の4億90百万円、純利益が同7.3%増の2億65百万円としている。主要顧客向けの派遣需要が好調に推移し、新規受注やMCTECの通期連結も寄与する。企業収益の改善に伴って新製品の研究開発関連の引き合いが増加し、優秀な技術者に対するニーズが高まっているようだ。第3四半期累計(3月~11月)の進捗率は高水準であり、通期増額の可能性があるだろう。   なお株主優待制度については12年2月期から開始している。中間期末の8月31日を基準日として1単元(100株)以上所有の株主に贈呈する。優待内容は、東北の名産品3種類の株主優待ギフト(1)岩手県の「お醤油セット」(2)宮城県の「お米セット」(3)青森県の「りんごジュース」の中から選択できる。   株価の動きを見ると、昨年7月高値1015円から反落後は水準をやや切り下げたが、12月25日の直近安値760円から急反発の展開となり、足元では850円近辺まで戻して出直りの動きを強めている。1月14日には863円まで上伸する場面があった。証券優遇税制廃止に伴う需給不安が後退して、好業績を見直す動きだろう。   1月22日の終値850円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円96銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS507円23銭で算出)は1.7倍近辺である。週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線を突破し、続いて26週移動平均線も突破した。調整が一巡して強基調に転換した形だろう。株主優待制度も考慮すれば高配当利回りにも見直し余地があり、昨年7月高値1015円を目指す動きが本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は、12月の直近安値から急反発して出直りの動きを強めている。好業績を評価する動きだろう。
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2014-01-24 10:15