[ベトナム株]運賃値下げに応じない輸送業者の社名を公開
ディン・ラ・タン交通運輸相は3日、ホーチミン市ビンタイン区にある同市最大のバスターミナル、ミエンドン(東部)バスターミナルを視察し、旅客輸送業者各社の運賃設定などを検査した。
バスターミナル管制部がタン交通運輸相との会合で報告したところによると、ガソリン価格が相次いで引き下げられたにも関わらず、同バスターミナルで営業活動を行っている旅客輸送業者211社中の57社が未だ運賃を値下げしていないという。
これを受けてタン交通運輸相は、同バスターミナル管制部に対し、運賃の値下げを渋っている旅客輸送業者の社名を公開すると共に、テト(旧正月)を控えて帰省の需要が高まる中で利用者の利便性を向上すべく、旅客輸送業者にチケットの販売状況を公開させるよう指示した。
タン交通運輸相は同市交通運輸局に対しても、財政局と協力して運賃をまだ値下げしていない旅客輸送業者に運賃の引き下げを実行させるほか、運賃は許容水準でも燃料費を上乗せ徴収するといったケースを無くすため、旅客輸送業者に対する取り締まりを強化するよう指導した。
ミエンドンバスターミナルは4日、タン交通運輸相の指示に従い、運賃値下げに応じていない旅客輸送業者57社の社名を公開した。インターネット上では、社名の公開だけでは不十分で、運賃を小幅に引き下げる形でこれを逃れようとしている旅客輸送業者に対する取り締まりも強化すべきとの意見が多く上がっている。
なお、これに先立ち、2日に財政局率いる調査隊が旅客輸送業者75社(バス業者55社、タクシー業者20社)の運賃設定状況を検査したところ、一部業者は運賃を値下げするどころか通常よりも高い水準に設定しており、中には通常の2~3倍に当たる運賃を適用している業者もあることが分かった。(情報提供:VERAC)
ディン・ラ・タン交通運輸相は3日、ホーチミン市ビンタイン区にある同市最大のバスターミナル、ミエンドン(東部)バスターミナルを視察し、旅客輸送業者各社の運賃設定などを検査した。
economic
2015-02-06 17:15