【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:米雇用統計は時間あたり賃金が最大の焦点に

 ドル/円は、かれこれ3週間近く116.80-118.80円台の狭いレンジに留まっており、次に動き出すべき方向を窺っているようだ。本日の米1月雇用統計は、その方向性を決定付ける可能性があるだけに注目が集まる。  前回12月分の米雇用統計は、失業率が5.6%に低下し、非農業部門雇用者数は前月比で25.2万人増加といずれも好結果であったが、平均時給が前月比で-0.2%と2年2ヶ月ぶりに減少に転じた事が重石となってドルが反落した。賃金の低下は米経済の7割超を占める個人消費のマイナス要素であり、インフレ上昇期待を減退させかねない。そのため、米国の早期利上げに前のめりになりつつあった市場に失望を与える事になった。  こうした経緯から、今回の1月雇用統計の最大の焦点は平均時給(時間当たり賃金)と見る。予想では前月比+0.3%、前年比+1.9%と前回の反動が見込まれているが、もし仮に予想を下回れば、利上げ期待が一層後退する可能性があり、ドル売りが強まる公算が大きい。一方で、賃金の伸びが予想以上なら、失業率や非農業部門雇用者数の多少の弱さには目を瞑る可能性があろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ドル/円は、かれこれ3週間近く116.80-118.80円台の狭いレンジに留まっており、次に動き出すべき方向を窺っているようだ。本日の米1月雇用統計は、その方向性を決定付ける可能性があるだけに注目が集まる。
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2015-02-06 18:15