中国高速鉄道のブランド化 「独自規格に基づいて推し進めよ」=中国メディア

 中国メディアの央広網は6日、メキシコ政府が計画していたメキシコシティとケレタロを結ぶ高速鉄道の整備プロジェクトが無期限延期となったことについて「中国高速鉄道は他国の高速鉄道より間違いない強みがある」と主張し、独自の規格に基づいてブランド化を推し進めるべきだと論じた。  記事は、一度は中国が受注することで決定したメキシコ高速鉄道について「中国人を興奮させた」と指摘。一方で、受注が撤回され、今度はプロジェクトが無期限延期となったとしたうえで、「無期限延期になった理由はいずれにせよ、中国高速鉄道は建設コストや工期、維持費など各方面において強みがある」とし、メキシコは他国の高速鉄道と比較してみれば中国高速鉄道の強さが分かるだろうと論じた。  一方で、中国高速鉄道は「中国のハイテク分野を代表する存在であり、競争に勝ち続けるためにはさらなる強みが必要だ」とし、その意味では鉄道に関する技術に強みを持つ、中国北車と、車両製造において高い技術を持つ中国南車との中国鉄道車両大手2社の合併は中国高速鉄道の強みを強化し、競争における勝算を高めるものだと伝えた。  続けて記事は、「世界の高速鉄道に目を向けてみると、ブランド競争力や基幹技術といった点で、中国高速鉄道はカナダの航空機・鉄道車両大手ボンバルディアやフランスの重工業大手のアルストムにはまだ敵わない」とし、特に高速鉄道の「規格」においては中国は大きな遅れを取っていると指摘。  続けて、欧州や日本の規格は世界に認められ、採用されていると指摘し、中国高速鉄道も独自の規格に基づいてブランド化を推し進めることで海外市場を開拓すべきだと主張。さらに、「揺るぎない規格こそ、中国高速鉄道の発展に必須である」としたうえで、鉄道という「ハード」だけでなく、技術や設備、規格も含めて輸出できてこそ、中国高速鉄道は「国際ブランド」として認められると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)chuyu/123RF.COM)
中国メディアの央広網は6日、独自の規格に基づいてブランド化を推し進めるべきだと論じた。(イメージ写真提供:(C)chuyu/123RF.COM)
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2015-02-09 09:00