世界の製造業 「拠点」が中国からベトナムに?=中国メディア

 中国メディアのBWCHINESEは3日、製造業の分野で世界中から多くの投資を集めてきた中国が今、その地位をベトナムに取って代わられようとしていると論じる記事を掲載した。  記事は、中国経済が減速し、人件費も高騰していることを指摘する一方、米国の半導体メーカーであるインテルがホーチミン市に10億米ドル(約1190億円)を投資して工場を建設し、さらに韓国のサムスン電子もすでに計110億米ドル(約1兆3096億円)を投資したことを挙げ、世界のメーカーの投資がベトナムに集まりつつあることを紹介した。  続けて、中国への直接投資(FDI)は今なおベトナムより多いとしつつも、ベトナムは14年第4四半期に前年同期比60%増という大きな伸びを示したことを紹介。  さらに、ベトナムメディアの報道を引用し、2015年1月のベトナムのFDIは前年同月比67.1%増となったと紹介。一方の中国の14年におけるFDIは伸び幅が2%に届かなかったとし、投資の勢いという点では中国はすでにベトナムに逆転されていると論じた。  また記事は、ベトナムとEUが15年1月19日から23日にかけてベルギーで自由貿易協定(FTA)交渉の最終協議を行ったことを紹介。今後、ベトナムとEUのFTA協定が順調に妥結に至る見込みだとし、ベトナムとEUのFTAが発効となればベトナムの国内総生産(GDP)成長率も大きく伸びる見通しだとし、世界の製造業の拠点として「ベトナムが次の中国になる可能性」を示唆した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアのBWCHINESEは3日、製造業の分野で世界中から多くの投資を集めてきた中国が今、その地位をベトナムに取って代わられようとしていると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-09 09:15