世界経済のリスクは欧州と中国にある!?=中国メディア

中国メディアのBWCHINESEは4日、中国経済の成長が鈍化しつつあることについて、世界経済の危機における新たな震源地になる可能性があると論じる記事を掲載した。
記事は、中国国家統計局のデータを引用し、14年の国内総生産(GDP)成長率が前年比7.4%増だったことを紹介し、1990年以来の最低水準になったと伝えた。続けて、世界銀行が1月13日に発表した15年の世界経済見通しの報告書において、中国経済の減速が世界経済に対するリスクだと指摘したことを紹介した。
さらに、中国の15年1月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が49.8と節目の50を下回り、5カ月連続での下落になったと伝え、中国交通銀行のチーフエコノミストである連平氏の発言として「製造業の生産意欲が明らかに減退している」と伝えた。
また記事は、ノーベル経済学賞の受賞者であるポール・クルーグマン氏の見解を引用し、現在の中国は1990年代末の日本と酷似しているとし、「不動産バブルや過度な投資といった問題を抱える中国は経済モデルの転換を迫られているが、残された時間は多くない」と紹介。
さらに、ポール・クルーグマン氏が「中国経済は今後、大きなトラブルに直面する可能性が高い」と主張し、現在の世界経済におけるリスクは欧州と中国だと主張していることを紹介した。また、中国経済が投資によって成長を続けてきたことを指摘する一方、投資がGDPの50%を占めるような経済モデルが持続できるわけがないと悲観的な見方を示していることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアのBWCHINESEは4日、中国経済の成長が鈍化しつつあることについて、世界経済の危機における新たな震源地になる可能性があると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-10 13:00