中国人が日本で洗浄便座を買う現実、「中国にとって啓発に値する」=中国メディア

中国メディアの中国科技網は9日、中国人観光客が日本で洗浄便座や電気炊飯器を大量に購入しているとの報道を紹介し、「なぜ中国には日本企業のような製品を生み出すことが出来ないのか」と論じる記事を掲載した。
記事は、「日本の洗浄便座は約2000元(約3万8900円)もするが、殺菌・消臭・暖房といった機能が評価され、1人で3-5個も購入する中国人観光客もいる」と紹介。さらに、電気炊飯器やドライヤーも機能や品質が評価され、洗浄便座と同じく人気だと紹介した。
続けて、「中国は世界の工場だったのに」と前置きしつつ、「中国はいつになったら日本企業と同等の洗浄便座を製造できるのだろうか」と疑問を呈し、中国社会科学院工業経済研究所研究員の陳耀氏の発言として「問題は技術ではない」と論じた。
続けて、陳耀氏が「われわれは消費者の生活水準を向上させるような、消費者目線の開発ができていない」と指摘したことを紹介し、宇宙や航空といった先端産業だけにイノベーションが求められているわけではなく、日常のなかで使用する商品にもイノベーションが必要だと論じた。
さらに記事は、中国の首都経済貿易大学の陳及氏による発言として、中国人観光客が日本で日用品や洗浄便座などを買い争っている現状は「中国にとって啓発に値する」「わが国の製造業が目指すべき道はまだまだ果てしなく遠い」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国科技網は9日、「なぜ中国には日本企業のような製品を生み出すことが出来ないのか」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-12 14:45