日経平均終値は327円高と大幅高、円安好感で一時1万8000円を突破

 12日の日経平均株価は、前営業日比327円04銭高の1万7979円72銭と反発。ドル円が120円台に乗せたことを素直に好感する展開となった。朝方は、14年12月の国内機械受注が市場予想を大幅に上回ったこともあり、大幅高で取引を開始。円安メリット株を中心に上げ幅を拡大した。後場は一段高で始まり、午後1時前には1万8000円を突破した。ただ、その後は達成感からやや一服となり、さらに買い進む動きは限定的だった。  個別では、春節前の円安で追い風が意識された高島屋 <8233> や、分譲マンションの好調で第3四半期が売上高8.7%増となった三井不動産 <8801> などが上昇。3年間で500億円の自社株買いを発表した丸井グループ <8252> や、米投資ファンドから自社株買いの提案が報じられたファナック <6954> も買われた。  一方、原油安で14年12月期は約97億円の最終赤字となった昭和シェル石油 <5002> や、通期の営業利益予想を下方修正した日揮 <1963> などが下落。国内証券が投資判断を2段階引き下げたミクシィ <2121> や、LPガス価格下落の影響で通期業績予想を下方修正した岩谷産業 <8088> なども売られた。  業種別では、陸運、小売り、保険などが上昇。一方、石油石炭製品、鉱業、ゴム製品などは上昇した。(編集担当:松浦直角)
12日の日経平均株価は、前営業日比327円04銭高の1万7979円72銭と反発。
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2015-02-12 14:45