中国高速鉄道の経済効果はこれから拡大するはず=中国メディア

中国メディアの中国日報網は8日、中国の高速鉄道について、地方経済などにもたらす経済効果は今後ますます拡大すると論じる記事を掲載した。
記事は、中国高速鉄道が開業する前、中国人は高速鉄道について「日本の新幹線ぐらいしか知らなかった」と伝え、当時の中国では鉄道といえば低速で、遠出するには十数時間も載っていなければならない交通手段だったと紹介。さらに、運輸能力も低かったため、10時間以上も立ち続ける乗客もざらだったと報じた。
続けて、2008年に中国で初の高速鉄道が開業すると、雨後の筍のように高速鉄道が中国に普及し、中国人の移動方法を大きく変える存在になったと論じた。さらに大都市の近郊に住み、高速鉄道で大都市の会社に出勤するという「高速鉄道族」なる言葉も登場したと伝え、高速鉄道が普及するにつれ、「高速鉄道族」も確実に増えていると紹介した。
また記事は、高速鉄道がもたらしたのは移動速度の上昇だけでなく、地方経済に巨大なけん引力をもたらしたとし、交通環境の改善によって新疆ウイグル自治区などでは経済発展が促進されたと紹介。さらに、地方都市では高速鉄道駅の誘致合戦も起きていることを指摘し、「高速鉄道が地方経済にもたらす恩恵の大きさを示す事例だ」と論じた。
一方で、「今なお普通の鉄道を利用する中国人も多く存在することは事実」とし、そうした人びとは高速鉄道料金の高さを理由に敬遠していると紹介。だが、経済発展とともに多くの中国人が貧困から脱却するだろうとし、高速鉄道の利用客は今後、ますます増えるに違いないと主張、そうなれば中国高速鉄道が地方経済などにもたらす経済効果はますます拡大するだろうと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの中国日報網は8日、中国の高速鉄道について、地方経済などにもたらす経済効果は今後ますます拡大すると論じる記事を掲載した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-02-12 15:45