健康CPの新中期計画、2021年3月期に営業益18倍の350億円へ医療分野参入・海外展開を加速
「結果にコミットする。」で知られるパーソナルトレーニングジム「RIZAP」の健康コーポレーション <2928> (札幌アンビシャス上場)が2月12日、2021年3月期を最終年度とする新中期経営計画を公表した。(グラフは、「RIZAP」への新規問い合わせ件数の推移)
19年3月期を最終年度とする現行中計を3年前倒しで達成する見込みとなったことを受けて策定。新中計では計画最終年度の売上高3000億円(今期計画比8倍)、営業利益350億円(同18倍)を掲げている。新中計期間中の目標として、医療分野と海外への進出を掲げる。「RIZAP」は多くのメディアに取り上げられ、かつ、積極的な広告宣伝の効果もあって急成長。創業から3年で売上100億円を達成し、他に類をみないスピードで成長を継続している。
足元も好調で15年1月には問い合わせ件数が過去最高を大幅更新。トレーニングだけでなく管理栄養士の指導も行うなど徹底したボディーメークが特徴だが、新中計では高度医療知識と同社ノウハウの融合による新サービスの創出や、医療機関の患者や受診者に向けた健康サービスの提供、また健康寿命の延伸などに取り組んでいく。
医療分野への進出では今年2月、業務提携する有吉クリニック(福岡県)内に「RIZAP」をオープン。「RIZAP」の成果の医学的な効果、安全性を分析し、医療機関との連携ビジネスの確立に尽力している。海外では、既に展開する上海やシンガポールなどに加え、北米や欧州への進出とアジア・オセアニア地区での展開加速を行っていく。
新中計と同時にファイナンスの実施も発表。最大480万株分の新株予約権を発行し、75億円を調達する。発行済み株式総数は7.8%程度増加。今回のファイナンスは株価動向にかかわらず最大発行株式数は480万株に固定されている。予約権の当初行使価額は現在の株価よりも高い水準に設定されており、あらかじめ将来の株価上昇を見込んだ仕組みとなっている。
この仕組みを採用することにより、健康CP、株主、割当先はそれぞれ株価上昇によってメリットを享受することが可能となり、本件は画期的なファイナンス手法と言える。調達した資金は医療分野への進出と海外展開の加速化、成長基盤の強化という、中計で掲げる成長のために充当される。(編集担当:サーチナメディア事業部)
「結果にコミットする。」で知られるパーソナルトレーニングジム「RIZAP」の健康コーポレーション (札幌ア)が2月12日、2021年3月期を最終年度とする新中期経営計画を公表した。(グラフは、「RIZAP」への新規問い合わせ件数の推移)
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2015-02-12 16:45