中国高速鉄道が一変させた! 春節の「帰省ラッシュ」=中国メディア

 中国メディアの中国経済網は13日、中国の旧正月(春節)を前に、「春節の帰省ラッシュを高速鉄道が一変させた」と論じる記事を掲載した。  記事は、中国にまだ高速鉄道が存在しなかった2008年における春節の鉄道輸送人員数が1億9600万人だったことを紹介。続けて、高速鉄道網がすでに整備された15年は同人員数が3億人を突破する見込みであり、うち高速鉄道が占める割合は70%に達する見込みだと紹介した。  続けて、高速鉄道網はごく短時間で中国全土に張り巡らされたことを指摘したうえで、「自然な形で庶民の生活に溶け込み、まるで一夜にして誕生したかのような感覚さえ覚えるほど」と論じた。  一方で、中国高速鉄道が発展してきた道のりには批判がつきものだったとし、「乗車料金の高さ」や「安全性」についての論争が耐えなかったと紹介。さらに、高速鉄道の発展を推進することを、毛沢東がかつて推進し、多くの餓死者を出した農工業の大増産政策「大躍進」になぞらえる声も存在したと伝えた。  また記事は、中国では改革開放以降、公共交通機関などにおける国民の需要が高まり続けていたと主張する一方、既存の交通機関では輸送能力が足りず、春節など人びとの移動が集中する時期は混雑が激しくなっていたと指摘。高速鉄道は中国が抱えていた国民の移動に関する矛盾を経済的な方法で解決する最善の策だったと論じた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの中国経済網は13日、中国の旧正月(春節)を前に、「春節の帰省ラッシュを高速鉄道が一変させた」と論じる記事を掲載した。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2015-02-17 09:15