日本企業は「衰退した」だと? 技術力は健在だ!=中国メディア

 中国メディアの新京報は12日、日本の総合電機メーカーであるパナソニックが中国国内でのテレビ生産から撤退することについて、「パナソニックは中国での事業に失敗したのか?」と題する記事を掲載する一方、パナソニックは「“薄利の消費者”向け事業から法人向け事業に転換を図っているだけだ」と論じた。  記事は35年前、当時の松下電器はトウ小平の要請に応じ、中国に進出した初の外資企業になったと伝え、パナソニックに代表される日本企業は中国の家電市場で大きな人気を獲得したと紹介した。  一方で、近年は韓国メーカーなどの台頭によって日本のメーカーは勢いを失っていたと指摘。パナソニックについて、「激しい競争のもとで撤退を余儀なくされたとの見方もある」と紹介する一方で、今回の撤退については「消費者向け事業から法人向け事業への転換を選択した結果だ」と報じた。  続けて記事は、パナソニックなど日本のメーカーが中国での生産から撤退することに対し、「日本の電機メーカーは衰退したと主張する声もある」としつつも、最終製品の分野では優位になくとも基幹部品や材料など製造の川上の分野では今なお優位に立っていると指摘。  シャープの液晶パネルやパナソニックのリチウムイオン電池、ソニーのカメラセンサなどは他社の最終製品に広く搭載されており、世界を席巻しているiPhoneにも日本メーカーの部品が数多く搭載されていると紹介し、「日本のメーカーの技術力は今なお健在だ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
中国メディアの新京報は12日、パナソニックは「“薄利の消費者”向け事業から法人向け事業に転換を図っているだけだ」と論じた。(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
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2015-02-17 09:30