中国ローカル企業で働くために身につけたい「気合3カ条」

 中国で仕事をする場合、職場の選択肢は基本的に3つです。 (1) 日本の会社が現地に作った会社(つまり日系企業)で働く方法 (2) 海外の別の国が現地に作った会社(外資系企業。日系企業も外資系企業にはなるのですが、ここは分けます)で働く方法 (3) 中国人が自分で設立した会社(ローカル企業)で働く方法  筆者は日系企業でもローカル企業でも働いた事はありますが、どうせ中国で働くなら、ローカル企業で働く事をオススメしたいと思っています。大きく動く中国を感じるには、やはりローカル企業に勤めないと、肌に大陸のダイナミズムが伝わってきません。  ですが、働く為にはかなりの心構えというか、「気合」、「覚悟」のようなものが必要です。今回は簡単にですが、中国のローカル企業で働く場合の「気合」について3つご紹介をしたいと思います。 ■中国ローカル企業で働く人に必要な3つの「気合」 ・気合1 「◯◯してくれるだろう」なんて思うな!  中国のローカル企業で働くと、とにかく「頼まないと」何もしてくれません。新入社員で採用された初日、自分の机なんてどこにもありませんし、パソコン等という代物も用意なんてされていません。 「机がないから用意してくれ。パソコンも用意してネットに繋がる状態にまで設定してくれ。名刺もいつまでに作ってくれ」 とこちらから動かねばなりません。 「期待の新人に色々と会社も準備をしてくれているだろう」  そんな期待は完璧に打ち砕かれますので、「◯◯をしてくれるだろう」という感覚を完璧に捨てる気合が必要です。 ・気合2 トコトン金に執着しろ!  ローカル企業で働く場合に一番大切なのがこの部分です。日本の感覚で、「この辺まで言うと、金の亡者的におもわれちゃうかな」なんて思っていると、お金に関して何一つ自分の希望は叶わなくなります。交通費の負担、設定交際費の扱い、コミッション率、給料は言うに及ばず、 「おいおい、お前は金にうるさいやつだなあ」  日本だったら絶対に嫌われ者になる位の「金への執着と細かさ」の気合がないと、中国ローカル企業では働けません。 ・気合3 飲みュニケーションなんて甘えは通用しないと思え!  中国ローカル企業に入れば、新入社員歓迎会なんてまずやってもらえません。筆者の友人も何人もローカル企業で仕事をしていますが、新入社員の歓迎会なんてイベントを開いたとか、開いてもらったなんて話は耳にした事がありません。  ローカル企業の中国人達は自分の仕事が終われば定時にサッサと帰っていきますので、「帰りに1杯どう?」なんて感覚でコミュニケーションを図ろうとしても、「何を話すんだ?」と冷たくあしらわれるだけです。  コミュニケーションは就業時間内に。その気合が必要です。 ■まとめ  少々極端な表現ですが、ローカル企業で働いた事がある方なら、「あるある」と納得して頂ける内容を列記してみました。大陸のダイナミズムを肌で感じたいならば、最低でも今回ご紹介したような気合は入れて戦いに臨んで頂きたいと思います。(執筆者:高橋 亮 提供:中国ビジネスヘッドライン)
 中国で仕事をする場合、職場の選択肢は基本的に3つです。
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2015-02-17 11:30