日本人のあくなき「品質追求」 世界に誇れる日本製品=中国メディア

中国メディアの網易旅遊は12日、中国人観光客が日本で電気炊飯器などを大量に購入していると紹介したうえで、日本製品の魅力を探る記事を掲載した。
記事は、日本の観光庁のデータを引用し、2014年7月から9月にかけて訪日した外国人客の消費額は前年同期に比べて41%増の5505億円に達し、うち中国人客の消費額は同70%増と大幅に伸びたことを紹介。続けて、日本で販売されている製品の多くは実際には中国製だと指摘しつつも、「円安や免税、日本企業の製品という信頼感などといった要素こそ中国人客の消費が伸びている理由」と論じた。
続けて、中国で数年前に反日デモが起き、日本メーカーの自動車が破壊され、一時は日本製品の不買運動の呼びかけもあったことを紹介する一方、「時間が経過してみると、コストパフォーマンスの高さが反日感情を圧倒した」と指摘。爪切りから髭剃り、電気炊飯器にいたるまで、日本の製品は中国人消費者にとっては今なお信頼の証であることが分かると論じた。
また記事は、ソニーやシャープなど日本の電機メーカーが業績面での苦戦が続いていることを指摘し、多くの中国人が「日本がかつて誇りとしていた製造業はすでに斜陽となった」と考えているとする一方、「日本の製造業全体が斜陽産業になったことを意味するわけではない」と主張した。
さらに、日本の製品は目に触れないだけで、いつも中国人の生活に大きな影響を与える存在だと指摘し、ノートパソコンや自動車、液晶ディスプレイなどには日本の企業が生産する基幹部品が数多く搭載され、そういった分野で日本企業が世界的に大きなシェアを有していることを紹介。
また記事は、日本企業は今なお高い研究開発能力を有しているとしたほか、たとえ1つのネジであっても精魂込めて高い品質の製品を作り上げる「匠の文化」が日本には存在すると指摘し、「こうした匠の文化があってこそ世界に誇れる日本製品が存在できる」と称賛したうえで、細部にこだわり続けるからこそ、日本人の「品質の追求」は終わりがないのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの網易旅遊は12日、中国人観光客が日本で電気炊飯器などを大量に購入していると紹介したうえで、日本製品の魅力を探る記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-17 13:30