今週の為替相場見通し(2014年1月27日-)=為替王

 2週間前に「昨年からの円安トレンドはもう終わった」と書きましたが、その通り、為替相場(対円相場)は先週、ほぼ全面的に激しい円高に見舞われました。米ドル円の今週の下落目処としましては、2週間前から申し上げていることと変わりません。現状、特に新たな下落エネルギーが確認できるわけではないので、引き続き、101円台後半あたりが目処になりやすいと考えます。先週すでに102円まで下落しましたので、逆にいえば、かなり下落ターゲットに近づいている、もう目先の下落余地は小さい、仮にそれ以上下落するならば短期的には行き過ぎ、といった見方もできるかと思います。  次に豪ドル。豪ドル米ドルについて先週号で「控えめに見て0.87を割れて0.86台突入」と書きました。これは完璧に予想的中しました。とりあえず第1ターゲットに到達しましたので、実戦の観点では利益確定してもいいと思いますが、先週も「最悪の場合、短期間で0.85割れへと下落が拡大するリスクも一応頭に入れておきたい」と書きましたように、まだもう一段の下落リスクは残っているのではないかと考えます。それに伴い、豪ドル円も先週は大幅に下落したのですが、まだ安心はできません。先週後半2日間で4円も急落しましたから、一時的な反発などはいくらでもあるでしょうが、大きな下落トレンドの最中との見方で、具体的なターゲットとしましては先週から掲げておりますように「90円を大きく割り込んで87円~86円」が現実的な目処になり、「あるいはさらに下の目処も」リスクとしては一応頭に入れておきたいところではないかと思います。  次にユーロ。「140円を割れて139円台に突入するリスクもある」と過去2週にわたり警戒してきましたが、ようやく先週金曜日の夜に予想通りに139円台に突入しました。かなり時間がかかりましたが予想的中して良かったです。目先はもう大きな円高リスクは見当たらず、現行水準からせいぜい1~2円。先週末の139円台後半で止まるか、落ちても138~137円がいっぱいかなという見方です。  最後にポンド円。ポンド円だけは他の通貨とちょっと違って、先週、最後の一吹き(上昇トレンドの最後の軽い急上昇)が入ってから、下落に転じました。その分、下落エネルギーも幾分高めかと思います。先週は168円で終わりましたが、今週の下落目処としましては167円台。もう少し伸びて165円台に突入するリスクも一応考えておきたいといったところです。(執筆者:為替王)
2週間前に「昨年からの円安トレンドはもう終わった」と書きましたが、その通り、為替相場(対円相場)は先週、ほぼ全面的に激しい円高に見舞われました。米ドル円の今週の下落目処としましては、2週間前から申し上げていることと変わりません。
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2014-01-27 00:15