モーニングスター、上場15周年で増配・自己株取得など100%利益還元の株主還元策発表
モーニングスター <4765> は2015年2月18日、大幅な増配と自己株式の取得などの大規模な株主還元策を発表した。15年3月期末の普通配当を1株当たり5円(前年度比80銭増)に加え、株式上場15周年の記念配当を行い、合計5円50銭(前年度比30.9%増)と前年度比1円30銭増の大幅増配となる。また、総数93万株(発行済株式総数の1.1%)を上限とする自己株式を新たに取得する。加えて、株主優待の拡充策も発表した。増配と自己株式取得に要する資金総額は7億2百万円に達し、当期末の予想純利益のほぼ100%に相当する規模になる。同社代表取締役社長の朝倉智也氏は、「利益の多くを株主に還元していきたい」と語っている。
15年3月期の増配を実施すると6期連続での普通配当の増配となる。2009年3月期には1株当たり普通配当1円83銭だったが、今回の5円配当で、6年間に配当額は2.7倍超になった。この6期連続増配決定の背景には、「第3四半期までに増収増益となり、営業利益、経常利益は過去最高を記録した」という好調な業績があるとしている。
また、2015年6月23日に株式上場15周年を迎える(上場時:大阪証券取引所ナスダックジャパン<現:東京証券取引所 JASDAQ>)ことを記念し、記念配当50銭を上乗せして実施する。
一方、自己株式の取得については、「株主還元の一環として、1株あたりの株主価値を高めることを目的に実施する。株式の取得価額の総額は2億5000万円を上限とし、2015年2月19日から3月31日までの期間で実施する。2015年2月18日現在で、同社の自己株式の保有数は173万5200株(発行済株式総数の約2.1%)。
今回の増配による普通配当と記念配当を合計した期末配当額は総額で4億5200万円。自己株取得による支払額2億5000万円と合わせると、当期末の株主還元は合計7億200万円になる。同社は業績予想を発表していないが、第3四半期までの業績から類推される期末のと純利益は7億円程度が見込まれ、今回の株主還元策は当期利益をほぼ100%株主に還元する積極的な還元策になっている。
なお、株主優待については、従来から実施している1単元(100株)以上を保有する株主に、日刊「株式新聞」のウェブ版有料サービスの無料購読クーポンをプレゼントする従来からの株主優待に加え、SBIアラプロモが提供するALA(5-アミノレブリン酸リン酸塩)含有のサプリメント「アラプラス」(通常価格2980円)の無料引換申込券(1枚)を贈呈する。また、SBIアラプロモが販売するALA含有のサプリや化粧品を通常価格から50%割引の優待価格で購入できる割引購入申込券(1枚)もプレゼントする。(編集担当:徳永浩)
モーニングスター は2015年2月18日、大幅な増配と自己株式の取得などの大規模な株主還元策を発表した。同社代表取締役社長の朝倉智也氏は、「利益の多くを株主に還元していきたい」と語っている。
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2015-02-18 11:45