日本企業に続いて韓国企業も? 「業績不振」の電機メーカー=中国メディア

 中国メディアの北京商報は12日、日本の電機メーカーが業績不振で苦しんでいるなか、韓国のメーカーも「日本のメーカーの後に続こうとしている」と論じる記事を掲載した。  記事は、韓国のLG電子が発表した2014年の決算内容として、純利益が前年比125%増の約4億7500万ドル(約565億円)に達したことを紹介する一方、14年第4四半期については2057億ウォン(約222億円)の純損失となったことを紹介した。  続けて、LG電子の業績が14年第4四半期に大きく落ち込んだ理由について、「テレビ事業の不振のほか、為替変動やプラズマテレビ事業からの撤退などが原因」と紹介。また、サムスンとの業績の差もさらに拡大しつつあるとし、サムスンは14年第4四半期の売上高がLG電子の3.5倍、営業利益は19倍に達したと伝えた。  さらに記事は、家電評論家の梁振鵬氏の発言として、LG電子の業績が落ち込んだのは「テレビ事業の戦略において重大なミスがあったため」とし、LG電子が主力として売りだした有機ELテレビは価格が高すぎて需要を取り込むことが出来なかったと論じた。  続けて、LG電子は有機ELテレビの研究開発と生産に多額の資金を投入しているにもかかわらず、販売不振となれば純損失が出るのもごく当然であると指摘。また、有機ELテレビに集中するあまり、液晶テレビのイノベーションや研究開発が不足したとし、サムスンなどの競合に後れを取ってしまったと指摘した。  さらに、テレビ産業では中国メーカーの躍進とともに海外ブランドが相次いで市場から撤退を余儀なくされているとし、特にLG電子のシェア低下は著しいと紹介。2014年第3四半期の中国におけるシェアは4.1%にとどまり、中国メーカーはもちろん、サムスンやシャープ、ソニーなどを下回ったと報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Urs FLUEELER /123RF.COM)
中国メディアの北京商報は12日、日本の電機メーカーが業績不振で苦しんでいるなか、韓国のメーカーも「日本のメーカーの後に続こうとしている」と論じる記事を掲載した。
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2015-02-18 12:30