日経平均は一時1万5000円割れ、円の急伸でリスク回避

 27日の日経平均株価は前週末比300円11銭安の1万5091円45銭で寄り付いたあと、下げ幅を400円超に拡大。取引時間中としては昨年(13年)11月15日以来の1万5000円割れとなった。アルゼンチンなど新興国通貨の急落を背景に、ドル・円が一時101円台を付けるなど円が対主要通貨で急伸。リスク回避の動きが強まり、週明けの東京株式市場でも、主力株を中心に売りが加速した。  朝方の時点で、東証業種別株価指数では、全33業種が下落する全面安商状。ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> など指数寄与度の高い銘柄の下げが目立っているほか、トヨタ自動車 <7203> 、京セラ <6971> など輸出関連株も軟調に推移している。  個別では、13年4―12月で営業赤字200億円と報じられたアドバンテスト <6857> は売り気配。14年3月期業績予想を下方修正したエフピコ <7947> や13年12月期業績予想を下方修正したユビテック <6662> も安い。14年3月期第3四半期で2ケタ減益のカワチ薬品 <2664> なども軟調。  半面、13年12月中間期業績予想を上方修正したレーザーテック <6920> は買いが先行。スマホ版「ドラクエ」に期待する買いが継続し、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が買い気配スタート。トーセ <4728> も買いを集めている。(編集担当:宮川子平)
27日の日経平均株価は前週末比300円11銭安の1万5091円45銭で寄り付いたあと、下げ幅を400円超に拡大。
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2014-01-27 08:45