ミロク情報サービスはモミ合い上放れて出直りの動き、強基調へ転換して昨年9月高値目指す

  財務・会計ソフト開発のミロク情報サービス <9928> の株価は昨年11月以降のモミ合い展開から上放れて出直りの動きを強めている。目先は全般地合い悪化の影響を受ける可能性もあるが、好業績や指標面の割安感が支援材料であり、強基調に転換して昨年9月高値を目指す流れだろう。   会計事務所(税理士・公認会計士事務所)と、その顧問先企業である中堅・中小企業向けに、業務用アプリケーションソフト開発・販売、汎用サーバ・パソコン・サプライ用品販売、保守サービス、経営情報サービス・コンサルティングサービス提供を展開している。全国約8400の会計事務所ユーザーと約1万7000社の中堅・中小企業ユーザーを有しており、システム導入契約売上とサービス収入が柱のストック型収益構造である。   重点戦略として会計事務所とのパートナー関係強化、クラウドサービスの拡大、中小・ベンチャー企業を支援するビジネス情報サイト「bizocean(ビズオーシャン)」の拡充、そしてBtoCビジネスへの参入などを掲げている。13年11月には「bizocean」の登録会員数が100万人を突破した。また13年10月に連結会計システム開発のプライマルと資本・業務提携し、個別会計から連結会計、企業情報開示、連結納税までグループ経営を支援するソリューション提供を強化している。   今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比4.0%増の217億60百万円、営業利益が同4.6%増の23億80百万円、経常利益が同3.7%増の23億70百万円、純利益が同11.1%増の13億20百万円としている。3期連続最高益更新の見込みだ。13年4月に投入した中小企業向け新ERPシステム「MJSLINK NX-Ⅰ」や新規顧客開拓が寄与して、中堅・中小企業向けソフトウェア売上が増加し、ソフト保守サービス契約率が上昇してサービス収入も順調に増加する。消費増税や「ウインドウズXP」サポート終了に伴う特需も寄与して好業績が期待される。   株価の動きを見ると、昨年9月高値469円から反落して11月以降は概ね380円~400円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、年初にモミ合いから上放れの形となり、足元では水準を切り上げて出直りの動きを強めている。1月22日には437円まで上伸する場面があった。証券優遇税制廃止に伴う需給不安が後退して好業績を見直す動きのようだ。   1月24日の終値419円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円04銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS310円05銭で算出)は1.4倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。また日足チャートで見ると1月24日の調整で目先的な過熱感も薄れた。指標面の割安感も支援材料であり、強基調に転換して昨年9月高値469円を目指す流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
財務・会計ソフト開発のミロク情報サービス<9928>(東1)の株価は昨年11月以降のモミ合い展開から上放れて出直りの動きを強めている。
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2014-01-27 09:15