P&Pホールディングスは出直り本格化して昨年5月高値に接近、好業績に再評価余地あり大勢として上値を試す流れ

  販売支援や物流業務請負などのP&Pホールディングス <6068> (JQS)の株価は、出直りの動きが本格化して昨年5月高値に接近している。目先的には全般地合い悪化の影響を受ける可能性もあるが、今期(14年3月期)好業績見通しに再評価余地があり、大勢として上値を試す流れに変化はないだろう。   12年10月に持株会社へ移行して、販売支援などのSPO(セールス・プロセス・アウトソーシング・サービス)事業、倉庫・物流業務請負などのBYS(バックヤードサポート・サービス)事業、人材派遣・紹介などのHR(ヒューマンリソース・サービス)事業、その他(WEBサービスなど)事業を展開している。   ネット通販市場の拡大やコンビニエンスストアの新規出店などが追い風であり、M&Aも活用して事業領域を広げている。13年4月に流通向け建築・内装施工の子会社P&Pデザインを立ち上げ、13年6月に小売・流通向けセールス・プロモーションや伊藤ハム <2284> 向け人材派遣の藤栄テクノサービス(現ジャパンプロスタッフ)を子会社化、13年10月に経理アウトソーシング事業のリラインを子会社化した。   今期連結業績見通しは、売上高が250億円~270億円(前期比8.8%増~17.5%増)、営業利益が6億円~7億円(同18.0%増~37.7%増)、そして経常利益と純利益は非開示としている。BYS事業はネット通販市場の拡大を追い風として物流拠点作業の需要が好調であり、コンビニエンスストアの新規出店に伴って棚卸サービスの需要も拡大基調のようだ。新規連結のジャパンプロスタッフも寄与する。   利益面では増収効果に加えて、新基幹システム導入による業務効率化や、子会社リラインを活用した管理部門効率化なども寄与する。1月14日に発表した13年12月度連結月次売上高は前年比26.2%増加、13年4月~12月累計では同14.0%増加だった。第3四半期(10月~12月)に入って伸び率が加速しているだけに好業績が期待される。なお2月7日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。   株価の動きを見ると、概ね280円~320円近辺でのモミ合い展開から上放れの形となり、年初以降は上げ足を速めて出直りの動きが本格化している。1月16日には387円まで上伸して昨年5月高値395円に接近した。目先的な過熱感を強めたことや、全般地合い悪化の影響も受けて足元は戻り一服の形だが、今期好業績見通しを再評価する流れに変化はないだろう。   1月24日の終値358円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPSは未公表のため営業利益予想のレンジ中間値を基に推定した連結EPS31円50銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS308円39銭で算出)は1.2倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が右肩上がりとなり、サポートラインとして機能し始めた。強基調に転換して上値を試す流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
販売支援や物流業務請負などのP&Pホールディングス<6068>(JQS)の株価は、出直りの動きが本格化して昨年5月高値に接近している。
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2014-01-27 09:15