セプテーニ・ホールディングスは中期成長力を評価する流れに変化なし、自律調整を挟みながら上値追い

  ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス <4293> (JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。ネット広告市場の拡大も背景として中期成長力を評価する流れに変化はなく、自律調整を挟みながら上値追いの展開だろう。   ネット広告販売やウェブソリューションなどで包括的なマーケティング支援サービスを提供するネットマーケティング事業を主力として、ソーシャルゲーム・書籍・動画・占いなどデジタルコンテンツ企画・開発・販売のメディアコンテンツ事業、その他事業(販促ダイレクトメール発送代行のDM事業など)を展開している。   ネットマーケティング事業ではフェイスブック関連に強みを持ち、スマートフォンとソーシャルに注力して業容を拡大している。メディアコンテンツ事業では、ソーシャルゲーム関連の経営資源をネイティブアプリの協業や受託開発にシフトするとともに、新規分野はマンガコンテンツ関連を中心に積極投資する方針だ。マンガコンテンツ関連の子会社コミックスマートは13年12月から、連載型の新作マンガ配信サービス「GANMA(ガンマ)」を開始した。海外は米国、シンガポール、ベトナムに現地法人を設立して本格事業展開の基盤構築を進めている。   業績見通しは四半期開示として、今期(14年9月期)第1四半期(10月~12月)連結業績見通しは売上高が前年同期比13.8%増の124億円、営業利益が同99.5%増の5億80百万円、経常利益が同74.5%増の5億90百万円、純利益が同82.2%増の3億40百万円としている。ネットマーケティング事業が好調に推移し、一時的な売上総利益増加要因も営業利益を押し上げる。メディアコンテンツ事業はゲームの新タイトル投入予定がないため減収だが、費用抑制などで営業赤字が縮小するようだ。   前四半期(13年7月~9月)との比較で見ると3.6%増収、16.2%営業増益、11.5%経常増益、14.9%最終増益となり、四半期ベースでの増収増益基調に回帰する。通期ベースでもネットマーケティング事業の好調が牽引し、メディアコンテンツ事業での先行投資負担を吸収して好業績が期待される。なお2月6日に第1四半期の業績発表を予定している。   また1月21日に、当社取締役と監査役、および子会社取締役に対する報酬型ストックオプション(新株予約権)の発行を発表している。割当対象者数と新株予約権数は、当社取締役と監査役の合計5名で88個(8800株)、子会社取締役の合計7名で76個(7600株)である。   株価の動き(13年10月1日付で株式200分割)を見ると、自律的な短期調整を挟みながら水準を切り上げている。1月22日には1549円まで上値を伸ばした。目先的な過熱感を強めたことや、全般地合い悪化の影響も受けて1月24日に1407円まで調整する場面があり上げ一服の形となったが、自律調整の範囲だろう。1月24日も終値では1456円まで戻している。日足チャートで見ると目先的な過熱感が薄れた形だ。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を維持している。過熱感を冷ますための自律調整を挟みながら上値追いの流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス<4293>(JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。
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2014-01-27 09:30