日本の実力・・・「GDPだけでは計れない」=中国メディア

 中国メディアの捜狐は17日、中国の急速な経済成長が今なお続いていることは中国人にとって誇らしいことだとしつつも、「日本と中国の差には関心を持つべきだ」と指摘し、日本は今なお多くの分野で中国をはるかに上回っていると論じる記事を掲載した。  記事は、まず日本の一次エネルギーの消費量は中国に比べて極めて少ないことを指摘したうえで、粗鋼1トンあたりの使用石炭量は中国は約1.5トンだが日本はわずか0.6トンにすぎないと指摘。  また、日本は石油1000グラムに相当するエネルギーで10.5ドル(約1246円)分の付加価値を生み出すことができるとし、これは中国の7-10倍に相当する金額であると指摘した。さらに、日本の鉄鋼生産量は中国に劣るものの、高級鋼の生産量は世界一だと報じた。  さらに、日本の研究開発費の額は米国に次いで世界2位であり、日本の科学技術の競争力も世界2位だと主張。こうした高い科学技術の背景には教育の重視という要素があるとし、日本の初等教育における純就学率は約100%であり、中等教育の純就学率は約99.5%で世界一だと指摘。誰もが平均的に一定の教養を持つ国民は日本経済および社会の発展における貴重な資源だと論じた。  また記事は、日本の「国家イメージ」も世界最高水準にあるとし、2007年に米誌「TIME」が行った調査結果として、日本の国家イメージが世界でもっとも良好だったことを紹介。そのほか、日本の対外純資産総額は世界一であり、日本には経済面においても国内総生産(GDP)だけでは計れない実力が存在することを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの捜狐は17日、日本は今なお多くの分野で中国をはるかに上回っていると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,japan
2015-02-19 17:15