日本製品に「信頼性」 自国ブランドを選ばぬ中国人=中国メディア

 中国メディアの央視網は16日、中国人観光客が日本でわざわざ洗浄便座をこぞって購入しているとの報道が中国国内で大きな注目を集めていることを紹介し、中国人観光客が日本で洗浄便座などを買いあさっているのは中国人自身が中国製品を信頼していないことが根本的な理由だと論じた。  記事は、中国人観光客が日本で購入している洗浄便座は約2000元(約3万8590円)ほどの「安い製品」ではないと紹介する一方、メーカーや価格などを気にせずに購入しているため洗浄便座が品切れになる店舗もあることを紹介した。  一方、洗浄便座は中国国内でも販売されていることを紹介し、日本のメーカーが浙江省杭州市や安徽省合肥市などに工場を有していると伝えた。だが、日本のメーカーの製品であっても中国国内での販売はなぜか「盛り上がりに欠ける」と指摘、中国人観光客が「中国国内でも洗浄便座を購入できることは知っているが、それでも日本国内で販売されている商品のほうが品質が良い気がする」と述べたことを伝えた。  さらに記事は、中国人観光客が日本で洗浄便座を購入しているとの報道が中国で注目を集めたのは、中国の著名経済ライター・呉暁波氏が発表した文章がきっかけだったことを指摘し、一部で「呉暁波氏の主張は日本製を高く評価しすぎている」、「中国製を過小評価し過ぎている」といった批判があることを紹介。  続けて、中国製品は日本製品と遜色のないほどの品質を確保できていることなどを主張したうえで、家電アナリストの劉歩塵氏の発言として「中国人観光客が日本で洗浄便座などを購入している本当の理由は製品の質とは無関係であり、信頼性が理由だ」と紹介。中国人自身が中国製品を信頼していないことが根本的な理由だとし、中国ブランドの信頼性確立が重要だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの央視網は16日、中国人観光客が日本で洗浄便座などを買いあさっているのは中国人自身が中国製品を信頼していないことが根本的な理由だと論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-20 14:15