ウィルグループは最安値更新もパンチ工業型の相場展開思惑が底流し逆張り余地
ウィルグループ <6089> (東2)は、123円安の2395円と4営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。スマートフォン向けなどの販売支援のアウトソーシング事業会社として、このところスマホ販売全般の伸び鈍化が伝えらるなか売り増勢となっているが、PERは9倍台と明らかに直近IPO(新規株式公開)株として売られ過ぎであり、同様のIPO展開からこのところ上場来高値追いとなっている同じ東証2部株のパンチ工業 <6165> (東2)並みの逆張り余地を示唆している。
■2月7日発表の今期3Q決算で今期2ケタ増益業績を確認
パンチ工業は、一昨年2012年12月20日に公開価格560円でIPOされ公開価格を5%下回る530円で初値をつけ上場来安値450円まで売られ、IPO株人気は不発となったものの、同安値から好実態評価で底上げ、今3月期業績の上方修正などをテコに上場来高値1400円まで公開価格比2.5倍の大化けを演じ、IPO株投資の鉄則の「小さく産んで大きく育てる」を実現した。ウィルグループも、このパンチ工業以来、55社連続で初値が公開価格を上回って形成されるなか、56社目で公開価格2870円を4%下回る2750円で初値をつけ、いったんは上場来高値3015円まで買い進まれたものの、全般相場の伸び悩みとともに最安値追いとなった。
しかしこの安値追いは、今3月期業績の続伸予想からも明らかに売られ過ぎである。今期業績は、売り上げ269億5400万円(前期比21%増)、経常利益8億7500万円(同38%増)、純利益5億2400万円(同80%増)、1株利益252.7円と予想、配当も、IPO株では数少ない26円配当を予想している。2月7日に発表予定の今3月期第3四半期決算の発表で改めてこの好業績が見直されて売られ過ぎ訂正に再発進する展開も想定される。
■PER9倍台の下げ過ぎ訂正でまず公開価格を奪回
同じ東証第2部にIPOされたパンチ工業は、公開価格比20%ダウンの上場来安値から上場来高値まで買い上げられて大化けしており、パンチ工業の予想PER14倍台や東証第2部予想平均PER15倍台との比較感を強めてまず公開価格2870円を奪回、上場来高値3015円にキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ウィルグループ<6089>(東2)は、123円安の2395円と4営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。スマートフォン向けなどの販売支援のアウトソーシング事業会社として・・・。
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2014-01-27 10:15