【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:下値リスクより上値リスクを警戒すべき

 ユーロ/ドル相場は、ギリシャ新政権が誕生した翌日の1月26日に1.10977ドルの安値を付けたが、その後はギリシャとユーロ圏の支援協議がもつれても大きな反応を見せることなく1.13ドル前後をサポートに底堅く推移している。そのギリシャ支援について協議するため、緊急のユーロ圏財務相会合が本日開催される。  ギリシャがユーロ圏に要請した支援延長には問題点が多いとして、最大の支援国であるドイツが反対の姿勢を強く示している。このため本日の会合では最終的な合意に漕ぎ着けられない可能性も十分にある。ただ、その場合でもユーロ相場が大きく下落する事はないだろう。今月一杯は前政権がコミットした支援プログラムが稼動している事や、最終的にギリシャの資金繰りが行き詰るとされる3月末まで時間的な余裕があるためだ。  ユーロ圏財務相会合は今回がこの2週間で3回目であり、市場が「協議」と「物別れ」の繰り返しに慣れてしまった事も大きい。そうしたムードの中、もし予想外に合意に至れば、ユーロ買いが活発化する事になるだろう。  投機筋のユーロ売り残高が大きく積みあがったまま(シカゴIMM・通貨先物市場のデータによると、2/10時点のユーロ売り残高は19万枚余りと3年ぶりの高水準を維持)である事を加味すると、ユーロ/ドルは1.15ドル前後(2月入り後の上値抵抗付近である)まで反発する余地がありそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドル相場は、ギリシャ新政権が誕生した翌日の1月26日に1.10977ドルの安値を付けたが、その後はギリシャとユーロ圏の支援協議がもつれても大きな反応を見せることなく1.13ドル前後をサポートに底堅く推移している。そのギリシャ支援について協議するため、緊急のユーロ圏財務相会合が本日開催される。
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2015-02-20 18:15