サムスン、「モバイル決済市場」に本格参入か=韓国報道

 複数の韓国メディアは20日、サムスン電子が米国のモバイル決済会社である「ループペイ」を買収すると、米国時間の18日に明らかにした。  記事によると、モバイル決済会社「ループペイ」は独自の磁気伝送技術を持っている会社で、モバイル決済プロバイダーとして米国で有名な会社だ。  同社の持つ磁気伝送技術とは、クレジットカードなどの“情報を盛り込んだ”機器を磁気決済端末に近づければ決済できるというもので、現在、米国のおよそ90%の小売店でこの端末が取り入れられ、モバイル決済が利用できるという。  また、サムスン電子は今回の買収により、「ループペイ」が築き上げた、銀行やカード会社などの関連会社との協力関係を土台に、モバイル決済のプラットフォームの構築とユーザーに安全で便利なモバイル決済サービスを提供する計画だという。  一方、アップル社は2014年9月より、指の指紋認証でショッピング決済ができる「アップルペイ」というサービスを米国で開始しており、サムスン電子が今回「ループペイ」を買収したのは「モバイル決済市場で遅れをとると、製品競争でも遅れをとるという切迫した状況」だとの見方ができると報じた。  また、記事は、世界のモバイル決済市場規模について言及。2014年には390兆ウォン(約41兆6000億円)程度だったが、2016年には800兆ウォン(約85兆4000億円)規模になる見通しだと報じた。  今回の買収について、サムスン電子の関係者が「サムスン電子は、安全で便利なモバイル決済サービスを提供するため持続的に努力してきた」とし「今回の買収で全世界のモバイルコマース分野の“革新”をリードすることに、さらに拍車をかけるだろう」と強調したと報じた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)
複数の韓国メディアは20日、サムスン電子が米国のモバイル決済会社である「ループペイ」を買収すると米国時間の18日に明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-20 19:15