今週の為替相場見通し(2015年2月23日-)=為替王

 先週の米ドル円相場は、あまり方向感が出ず、1ドル=118円~119円の狭い範囲で上下動が繰り返されました。細かい値動きにとらわれすぎると全体の流れを見失うことがありますので、これまでの大きな流れを確認しておきましょう。昨年12月、円安ピーク予想121円台が的中し、それが天井となり、1月の高値は120円台後半、2月の高値は120円台前半と、少しずつ高値を切り下げる展開になっていることは認識しておきたいです。  上記の大きな流れを把握したうえで、最近の細かい動向としましては、118円~119円あたりの狭い範囲での保ち合いに入っています。上下のポイントは上方向は119円台前半。下方向は118円台後半~半ば。上方向のポイントをブレイクするようなことがあれば、昨年12月以降の高値を切り下げる展開を抜け出すことになり、そうしますと昨年ピークの121円台を目指すシナリオが浮上すると考えます。ただ逆に、下方向のポイント118円台後半の水準を下抜けますと、より一層重たい雰囲気になり、今年の安値圏、すなわち少なくとも116円へ円高が加速する可能性が高まると考えます。  ユーロも米ドル円と似たような状況で、やや膠着状態です。ユーロ米ドル相場は1月に暴落しました。私の下落予想ターゲット1.11に到達して、そこでピタッと止まって反発したあとは今月はだいたい1.13~1.14台を中心に上がったり下がったりの展開です。これも上下のポイントを見抜くならば、上方向は1.14台前半の水準。下方向は1.13台半ば~前半あたり。米ドル円もユーロ米ドルもどちらに動くか非常に判断が難しいところです。ユーロ米ドルはあるテクニカル指標において、上方向を示唆した状況が続いています。この動きを見ますと、この先、ユーロ高・ドル安方向に放たれる可能性が読み取れます。その前提ならば、米ドル円も、ドル安(円高)に放たれるシナリオが考えられます。  また豪ドル米ドルのチャート分析においては上昇示唆が出ており、先週末時点ではまだ0.78台ですが、0.80の大台回復の芽も出てきた状態と判断します。そうなりますと豪ドル円についても、1豪ドル=95円台を回復するくらいの上昇を期待できるのではないかと考えます。(執筆者:為替王)
先週の米ドル円相場は、あまり方向感が出ず、1ドル=118円~119円の狭い範囲で上下動が繰り返されました。細かい値動きにとらわれすぎると全体の流れを見失うことがありますので、これまでの大きな流れを確認しておきましょう。昨年12月、円安ピーク予想121円台が的中し、それが天井となり、1月の高値は120円台後半、2月の高値は120円台前半と、少しずつ高値を切り下げる展開になっていることは認識しておきたいです。
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2015-02-23 09:30