中国は「世界の財布」・・・中国人は「笑顔」で歓迎される存在に=英紙

中国メディアの銭訊網は19日、英紙「The Guardian(ガーディアン)」がこのほど「世界中の国が如何にして中国人の財布をつかむかに頭を捻っている」と報じたことを伝え、春節を迎えた中国からの旅行客の消費を取り込むために世界の国が競争を展開していると報じたと伝えた。
記事は、長期休暇を海外で過ごす中国人が増加の一途をたどっていることを紹介し、中国人観光客の消費を取り込むべく、英国でも中国人をターゲットとしたプロモーションが行われていることを紹介。さらに英紙デーリー・メールが「中国はもはや世界の工場ではなく、世界の財布だ」と論じたことを紹介した。
事実、2014年1-10月の期間中に英国を訪れた外国人観光客のうち、「消費額がもっとも多かったのは中国人で、全体の約25%を占めた」と紹介。15年の春節に向け、英国の商業施設では早々に準備が行われていたとし、ホテルにおいても朝食のビュッフェではパンなどの洋食ではなく、ご飯やお粥といった中国人に馴染み深い食事も提供されるようになったと伝えた。
続けて記事は、英国における中国人観光客に対する歓迎ぶりに対して「感慨深い」とし、1840年のアヘン戦争から175年が経過して時代が大きく変わったと指摘。かつて上海には「中国人と犬は入るべからず」と書かれた札が掲げられたと指摘し、今やその中国人が英国において「笑顔」で歓迎される存在になったと論じた。
さらに、英国人は中国人観光客の財布だけでなく、中国人富裕層の財布も狙っているとし、投資ビザの発給用件の緩和を行い、中国人企業家などの移民を受け入れていると主張。続けて、中国人観光客や中国人富裕層による英国での消費は旅行産業だけでなく、現地の不動産業などに対しても大きな経済効果をもたらしていると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの銭訊網は19日、中国からの旅行客の消費を取り込むために世界の国が競争を展開していると報じたと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-23 10:15