日本が世界をリードし続ける「機械製品分野」=中国版ツイッター

中国・機械工業情報研究院の戦略・規画研究所の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントが19日、日本が機械製品分野で世界をリードし続けてきた要因を探るツイートを掲載した。
ツイートは、日本の機械メーカーのエンジニアについて、作業場にいる時間が米国企業の2倍であると紹介。イノベーションの過程において、日本は技術設計や加工設備を非常に重視していると解説した。また、全製造コストに対する加工・製造設備への資金投入比率で日本が米国の約2倍であるとし、「これにより米国が製造できない製品を日本は製造できた。そして、日本は複雑かつ集約度の高い機械製品分野においてリードを保ってきたのだ」と論じた。
ツイートには、1988年に発表された日本と米国との「イノベーションコストの比率」を比較した表を写した画像が添付されている。古い統計なので、今は比率が変化しているものと思われるが、日本の製造業が加工技術の強化に取り組んできたことを示すデータと言えるだろう。
このツイートに対して、ほかのユーザーからは「米国は新しいものを作る、日本はさらに良いものを作る、中国は安いものを作る」、「日本の製品は確かに精巧に作られているのだが、加工製造に偏り過ぎていて、システマチックな競争力や戦略的な競争力に欠けている」、「すべての新製品は絶えず改良されることで成熟していくが、米国人にはそれが耐えられず、日本人にはできたということ」などといったコメントが寄せられた。
また、ロボット分野において「日本はメカを研究し、米国人は大脳部分を研究している」としたり、米シリコンバレーの多くの企業が日本の町工場の持つ技術力に非常に興味を持っているという話を紹介したりするユーザーもいた。そして、世界規模の分業化が進む中で、中国がどのような路線を進むかを考える必要があるとの意見もあった。
クリエイティブな米国、改良改善が得意な日本、そして中国は……というところだが、中国ではまさに経済モデルの転換が進んでいる状況だ。これまで「世界の工場」、「パクリ天国」とのレッテルを貼られてきた中国が製造業において今後どのような異名を持つようになるのだろうか。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)
中国・機械工業情報研究院の戦略・規画研究所の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントが19日、日本が機械製品分野で世界をリードし続けてきた要因を探るツイートを掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-24 11:00