世界のテレビ市場 中国企業が「海外市場」開拓へ=中国メディア

中国メディアの中関村在線は24日、中国海関総署(中国税関)が23日に発表したデータとして、2014年1-11月における中国のテレビ輸出量は6886万台に達し、前年同期比27.8%増に達したと伝え、「中国のテレビ輸出が伸び、韓国ブランドは世界的にシェアを落としている」と報じた。
記事は、中国政府による景気刺激策が相次いで終わり、不動産市場の低迷などの影響もあり、中国国内におけるテレビ販売も低迷しているとする一方、「中国のテレビメーカーは成長に向けて海外市場の開拓を進める方針」と紹介した。
さらに、中国家電メーカーの1社であるSkyworth(創維)の楊東文総裁が「国内のテレビ市場の成長が鈍化している今、海外市場こそSkyworthにとっての成長市場になる」と述べたことを紹介したほか、中国家電メーカーのTCL集団の李東生董事長(会長)の発言として「TCLの今後3年における企業戦略は国際化の加速」と述べたことを伝えた。
続けて、TCLの2014年11月における海外市場でのテレビ販売台数は56万1000台に達し、TCLの同月の総販売台数の40.6%を占めたと紹介。中国のテレビメーカーが海外市場で販売台数を伸ばすと同時に、サムスンやLGといった韓国企業は薄型テレビ市場でシェアを落としていると紹介。サムスンの14年第3四半期におけるシェアは前期比6.3%減の25.5%、LGのシェアは同2%減の16.5%だったと伝えた。
一方、海外のテレビ市場において中国メーカーがシェアを伸ばしている理由について、海外メディアからは「中国企業が低価格でテレビを販売しているため」との指摘があることを紹介、中国の業界関係者からも「中国のテレビ輸出額の伸びは輸出台数の伸びを下回っている」との指摘があると紹介。
さらに、韓国企業のテレビ市場におけるシェアは全体としては低下しつつあるとしながらも、価格が高く、ディスプレイサイズの大きい高級テレビ市場では今なお高いシェアを有していると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中関村在線は24日、「中国のテレビ輸出が伸び、韓国ブランドは世界的にシェアを落としている」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-24 12:30