ナノキャリア、中外薬と共同研究契約を締結、第三者割当で新株発行も

 ナノキャリア <4571> は24日引け後、中外製薬 <4519> とドラッグデリバリーシステム技術を応用したsiRNA医薬品の共同研究に関する契約の締結と、中外薬を割当先とした第三者割当を発表した。中外薬が選択したsiRNAおよび抗体にナノキャリアの技術を応用して新規siRNAミセルの開発を目指す。  中外薬がナノキャリアの保有する特許や、共同研究における成果を利用して医薬品の開発などを行う場合、優先的にナノキャリアから特許などの独占的実施の許諾を受けるオプション権を保有する。共同研究に要する費用は個別に負担するが、ナノキャリアはオプション権付与の対価として一定額を受領する。  また、ナノキャリアは38万9400株の新株式を発行し、1株1284円で中外薬に割り当てる。ナノキャリアは約5億円を調達し、共同研究の費用に充当する予定。  ナノキャリアは15年3月期業績予想の上方修正も発表し、最終赤字を10億7000万円から3億2200万円(前期は11億1300万円の赤字)に見直した。契約一時金収入の増加や化粧品原料の売上増が見込まれるほか、為替差益も計上する。  ナノキャリアの24日終値は19円安の1249円。(編集担当:宮川子平)
ナノキャリア(4571)は24日引け後、中外製薬(4519)とドラッグデリバリーシステム技術を応用したsiRNA医薬品の共同研究に関する契約の締結と、中外薬を割当先とした第三者割当を発表した。
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2015-02-24 21:30