韓国の「内需不振」、中国人観光客が支える=韓国華字メディア

韓国メディア・朝鮮日報の中国語版は2月23日、春節(旧正月)で韓国を訪れる中国人観光客による消費が内需の不振が続く韓国を支えていると伝えた。
記事は、韓国で内需不振の影響によって南大門市場など伝統的な市場における春節(旧正月)特需は見る影もないと紹介。さらに祝祭日の消費や景気の判断材料となる春節の礼品の売上高はロッテ百貨店では前年比8%増にとどまり、14年秋の同16%増を大きく下回ったと伝えた。
さらに、現代百貨店では10万ウォン(約1万円)以下の商品が礼品として売れていることを紹介、現代百貨店の関係者の話として「企業が購入する礼品の単価は前年より20-30%も下落した」とし、5万ウォン(約5300円)前後の缶詰の詰め合わせなどがよく売れていると紹介。消費が今なお低迷していると伝えた。一方、ネット通販における礼品の販売額は昨年より大幅に伸びているものの、単価は3万ウォン(約3222円)前後の礼品が多いと紹介した。
続けて記事は、韓国の春節商戦における唯一の支えは中国人観光客だとし、百貨店や免税店など至る場所で中国人観光客の姿を見ることができると紹介。特に、22日午後のソウル市内にあるロッテ百貨店の免税店は「中国人観光客で溢れかえっていた」とし、エスカレーターで免税店のフロアに到着すると前に進めないほど大量の中国人観光客が買い物をしていたと伝えた。
また記事は、ロッテ百貨店では春節期間中における中国人観光客による売上高は前年比75%増になったことを紹介し、四川省から韓国に旅行に訪れていた中国人女性が「韓国の化粧品と高麗人参は質が良く、種類も豊富で、さらに価格も中国より安い」、「5泊6日の旅行期間中、ずっと買い物をしていた」と述べたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディア・朝鮮日報の中国語版は2月23日、韓国を訪れる中国人観光客による消費が韓国を支えていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-02-24 17:15