日経平均は385円安、終値では1万5000円台維持
27日の日経平均株価は前週末比385円83銭安の1万5005円73銭と3日続落して引けた。
新興国通貨の急落で円が対主要通貨で上昇し、リスク回避の動きが加速。日経平均は一時1万5000円を割り込んだ。円が伸び悩んだため、売り一巡後は下げ止まったものの、アジア株も下落するなど買い手掛かり材料に乏しく、安値圏で停滞した。東証業種別株価指数では全33業種が下落し、値下がり銘柄数は全体の98%に達した。
個別では、13年4―12月で営業赤字200億円と報じられたアドバンテスト <6857> が大きく売られ、公募増資などで希薄化懸念が台頭したダイセキ環境ソリューション <1712> も急落。14年3月期第3四半期で大幅増益のジャフコ <8595> は朝方に高値を更新したが、その後は利益確定売りに押された。期末配当の上方修正を発表したコムチュア <3844> の下げもきつい。
半面、リチウムイオン電池の新素材を開発した三菱製紙 <3864> は東証1部で値上がり率トップ。アルツハイマー病ワクチンの生産技術開発が報じられた北興化学工業 <4992> はストップ高を付けた。14年3月期利益予想を上方修正した富士通ゼネラル <6755> も高く、14年3月期業績予想を上方修正したマクニカ <7631> も急伸した。
スマホ版「ドラクエ」への期待が続き、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> はストップ高配分され、トーセ <4728> もストップ高。「モンハン」最新作を14年秋に発売するカプコン <9697> も一時ストップ高を付けたほか、「ONE PIECE」の新アプリを今春から配信するバンダイナムコホールディングス <7832> 、ドリコム <3793> も動意付いた。(編集担当:宮川子平)
27日の日経平均株価は前週末比385円83銭安の1万5005円73銭と3日続落して引けた。
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2014-01-27 15:00